今日は台風の影響で、朝からすごい雨
でした。
気分も憂鬱になりがちな雨の日ですが、今朝心が温かくなる出来事
があったのでお話ししたいと思います。
私の最寄り駅は、もともと貨物駅だった名残で、すごくこぢんまりしています。
ホームの屋根も全体にはついていなくて、申し訳程度に置かれた小さなコンテナが待合室代わりになっています。
だから、雨の日はほとんどの人が傘をさしてホームで電車を待っています。
幼い赤ちゃん
を抱いて、大きなキャリーバッグも持っていた女性が、コンテナの中で電車を待っていました。
「こんな雨の日に、移動なんて大変だろうなぁ」と思いながら見ていました。
電車が到着して、彼女がコンテナから乗り場へ向かうほんの数メートルの間に、
どうしても雨に濡れてしまいます。![]()
その時、ホームで傘をさして待っていた一人の男性が、すっと彼女に傘を差し出してあげた
んです。
自分が濡れるのをお構いなしに、本当に自然な動きでした。
その男性は、いつも駅で見かけるごく普通のサラリーマン。
特別イケメンなわけでもないし、いつもスマホをいじっている、本当にありふれた人。
でも、その何気ない行動に、私はハッとさせられました。
歳をとっていくと、見た目の若さや華やかさってだんだん衰えていき、
みんな、おじいさん、おばあさんになって見た目も変わらなくなっていきます。
でも、こういう人としての温かさや優しさは、決して色褪せることのない魅力
なんだなって、改めて感じました。
たまたま列の後ろにいた私は、その様子をずっと見ていたのですが、
なんだか朝からとても良い気分になりました。![]()