(最終更新日 2014年06月07日(土))
皆さん,今の地球は45億年の歴史の中で,第2氷河期(時代)のさなかにあることをご存じでしょうか。
(ちなみに,およそ7億年前が第0氷河時代,およそ3億年前が第1氷河時代です。)
過去5億年,先カンブリア時代の終わり=古生代の初めから現在までの気温うつりかわりは,次↓のようです。
縦軸は気温ではなく,過去の氷の酸素原子同位体(18O)比測定による寒暖の目安です。 ↓
私達は自分が生まれたこの時期に,北極と南極に氷があるので,それは当たり前と思います。
が,地球歴史の中で,夏でも北極や南極,高地に氷があるというのはめずらしいのです。
つまり地球物理学では,北極にも南極にも氷がないのが,今までの地球歴史の普通の状態と言うことで,びっくりいたしました。
だから,現在のように氷がある時期がめずらしいので,わざわざ「氷河時代」と言うのですね。
地球の歴史では,氷があるのは特殊で特別な時期ということです。
衣服と家と暖房なしで,日本の冬を過ごせないのは,今が第2氷河期まっただ中だからですね。
さらに,この第2氷河期の中に,下の図↓のような12万年ごとの寒暖時期交代サイクルがあります。
この中の比較的温暖な時期もそろそろ終わりを迎えているそうです。 ↓
この図↑は,これまで45万年間の気温と氷床量の変化です。
これを見て分かるとおり,1万年ほど前の「縄文海進期」と言う温暖な時期のピークが終わり,今の地球はどんどん寒冷化方向に向かっているのです
この12万年の周期よりさらに短い寒暖の周期が500年です。 ↓
ローマ帝国の東西分裂(気温低い),西暦500年ころ
ノルマンディーの北方進出(気温高い),西暦1000年
30年戦争や応仁の乱など世界的な戦国時代(気温低い),西暦1500年
そして今の温暖化騒動期(気温高い),西暦2000年
と,過去に500年ごとの変化があり,今は高い時期も終わり低い時期に入りました。
まとめますと,今は,
45億年の中の第2氷河期で,
またその中の12万年ごとの温暖な間氷期も終わりを告げて,
そのまた500年の温暖期も終わったので,
3重の意味で,地球寒冷化しているのですね。
氷河期の中でも,今は「間氷期」という比較的温暖なときなのですが,この間氷期もそろそろ終わりになり,
私たちの地球は,これからよいよ,氷床と氷河が発達して海水面が低下する「氷期」に突入するのです
ですから,これが驚くべきことなのですが,
これまで繰り返してきた地球の歴史からいきますと,
今から3000年後の日本列島は,何と
国土のすべてが厚さ10メートルほどの氷床に覆われるようになり,
日本人は誰も1人も住んでいない という状態になるそうです。
少なくとも北極から台湾辺りまでは,こうした氷塊に覆われる─
これが地球物理学の示す内容だそうです。
皆様,信じられますか?
今見てきたことは,科学としての事実なのですね。
でも,私達に本当のことを教える科学は,やはり均整のとれた美しさをまとっていると思います。
今のままでは,私達日本人の子孫は日本列島には一人も生き残れませんから,びっくりしてしまいます。。
そのとき,日本人って,どこに住むのでしょうか,とても心配です。
No.5 で詳しく記しましたように,地球が今後一層寒冷化することは,太陽活動の弱まりが著しくなっていることが大きな原因です。
この太陽活動の弱まりを受けてアメリカも寒冷化を危惧するレポートを出していることが,こちらの記事でも紹介されています。 ↓
「ブログの引用,紹介はご自由にどうぞ。(リンクを張ってくれると嬉しいです)」とございましたから,今回載せました。
ヤマダヒサシ様ありがとうございます。 ↓
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1877.html
今よりも気温がさらに低下するのは,
作物が不作になること,
寒さで人が凍えること,
今年2月の東京・東日本のように雪で物流が途絶えること,
など,とっても危険と私は感じます。
こんな寒い時期を少しでも解消して,人が生き延びるために,CO2を人間が出しておくのは,人間や生物のためにとても良いことなのですね。。
将来予測=地球温暖化の大きな原因がCO2かどうかは今の学問でははっきりとは分からないのですが,CO2を出すと気温上昇が認められるのは事実です。
それで,第2氷河期だからこそ,気温が上がると,特に日本にとってはとっても都合の良いことがあります。
次回は,温暖化で良くなる日本
(←リンクします)について綴ってみます。