フィレンツェから神戸へ〜ラテンな元ホテリエのブログ
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居酒屋甲子園デビュー


9月半ばのある日、甲子園デビューを
果たしました。関西上陸8年目にして初。
阪神ーヤクルト戦です。

ワタクシこう見えても(見えてへんけど)
小学の時は少年野球、中学でソフトボール部で
プレイしており、さらに大学時代には
「プロ野球研究会」というサークルに所属し
横浜スタジアムへ通い、当時の
横浜大洋ホエールズを応援しまくっていた
という過去を持つオンナです。笑


郷に入れば郷に従え、ってことで
関西人の友人たちと行くので
3塁側だけどもちろんタイガース応援のていで。
「居酒屋甲子園企画」ということだったので
仕事を定時に切り上げ、デパ地下で
串揚げやエビフリャーなどを仕入れ
甲子園駅前のコンビニで飲み物を買って
行きましたよ。

待ち合わせは席集合、という自己責任の極み
でしたが、キョロキョロしながら入り口を探し
無事席で関西人たちと合流。
意外と彼らは食べ物持ち込みなし、
飲み物は場内のお姉ちゃんから買う、という
オーソドックスなスタイルで、それが
「居酒屋甲子園」てことなのか、と
学びました。笑


関西人たちはそのかわり、
応援用グッズをいろいろと仕込んで
来てくれていました。

席に落ち着いて周囲を見渡すと
外野席側のほんの10メートル四方くらいの
枠にヤクルトファンの皆さんが
ぎゅっと固まって陣取り、鳴り物入りで応援
されていましたが、後はほぼみんな
タイガースのユニフォーム着込んだ
トラキチさんばかり。


街中で出会ったら結構な迫力であろう
お兄さんやおじさん方も、甲子園では
同じタイガースファンってことでなんか
怖くない。(甲子園効果?笑)
そして、その格好で電車乗って来たんか
と心配してしまうほどの方も
いらっしゃいました。


横浜スタジアムでのホーム試合で
見て来た光景とはひと味もふた味も違い
甲子園はその自由度というかラテン度が
すごかったです。
前後左右に座る人たちと、まるで
30年くらい一緒に町内会やってるような
気安さでお話をしたり、それぞれのヤジに
チャチャ入れたり笑ったり。

試合自体は8-0でタイガースのぼろ負け。
最後には10メートル四方に固まってる
ヤクルトファンの東京音頭に合わせて
やけっぱちで応援バットで手拍子合わせたり
「ヤクルトはん、楽しそうでよろしいなあ」
とか言いながらやけビールを煽ったり。

スポーツ観戦は試合の勝ち負けより
この雰囲気が楽しいんだな、と久々に実感。
また来シーズンも甲子園行こうと思います!




神戸晩夏の夜に

気がつけば3ヶ月もサボってたブログ。😱
まだ日中は結構気温高いけど夏も終わりに近づき
来週は10月が始まるのですね。

そんな晩夏のある日は平日休みの
友人とご飯の約束があり
仕事帰りに初めて
足を踏み入れる「新開地」へ!
新開地というのは神戸の古い歓楽街が
あるところで、まあなんというか、
ダウンタウン臭こってり、
美味しくて安い食べ物屋さんが多く
飲んだくれたりクダを巻いたりしている人率が
高い反面、人情味溢れるおじちゃんおばちゃんの
生息率も高い地域、という感じでしょうか。

そんな町で一次会の焼き鳥。
駅降りてから焼き鳥屋さんまでの3分ほど
かなりおっかなびっくりで歩きましたが
たどり着いたらもう煙モックモクの店内で
地元のおっちゃんたちやら愛想のいい
老舗焼き鳥屋の跡取り姐さんやらその
可愛い小学生のムスメちゃんやらが
ワイワイしてて、なんか全てが
イージーゴーイングでめっちゃ楽しくて
美味しくて、癒されました!


新開地の焼き鳥の後は、ハンター坂まで戻り
今度は知る人ぞ知る鉄板焼の小さなお店で
ひと休み。45年ほど前からこの小さな店を守る
お母さんに久しぶりに会って人生いろいろ談義。
人生の先輩の言葉は大切。

鉄板焼屋さんなのにレモン酎ハイと抹茶ハイだけ
頼んで、焼き物一切食べず、最後にお母さんが
「あさりのお味噌汁作ってん。食べる?」
と本当のお母さんみたいにお味噌汁を振舞って
くれて、それ食べて退散。


もう一軒だけ行っておしまいにしよ〜
と最後に友人が連れて行ってくれたのが
知らなきゃたどり着けないビルの上のバー。

照明は天井から下がる素敵なアンティーク風
ランプシェードの中の電球のみなので
店内かなり真っ暗。暗闇好きなワタシには
どストライクでした。


オリエント急行などで使われている、
モロッコやトルコ産のビンテージシェード
だそうです。


これはワタシたちが座った店の突き当たりのベランダ席の上のシェルチップシェード。
風に吹かれるとなんとも言えない
かしゃかしゃ〜という音がして
リラックス効果満点です。


ベランダから見た店内。暗っ。笑

たくさん食べてたくさん飲んで
神戸のダウンタウンも体験して
マジメにホスピタリティビジネスに関する
話をしたり、バカすぎる話をしたり、
楽しい夜でした。

特にこの最後のバーは
気候のいい時期に夜風に吹かれて
美味しいお酒を楽しむ、という贅沢感が
とっても良かった〜🤗
マスターもお客様も大人な感じで
ほんとうに雰囲気が良かったのでまた行きたいと
思います!

オトナの嗜み

前職の上司がなんと黄綬褒章を受賞した
ということで、その方面の方々のごくごく内輪の
お祝いの会食に呼んでいただき行ってきました。
14人程度の会でしたが、仕事の流儀に
出ていた方や、超有名店でご活躍の方など
錚々たるメンバーでした。

会食で隣になったのは、なんとワタシが
新卒で入社した皇居前パレスホテルの
メインダイニングで長年ご活躍されていた先輩。
部署が違ったので直接の交流はなく
ほぼ「初めまして」だったのですが
ホテル業界の良いところはそれでもすぐに
打ち解け、共通の同僚の話などに花を
咲かせられること。
このような席順に敢えてしてくださった
前職の上司にも大感謝です。ご自身が主役の
宴なのに、参加者が楽しめることにも
心を配ってくださる、流石のホスピタリティ。


会食の後、東京からのお客様がたは
新神戸から帰京の途につかれ、関西組は
二次会へ。それでもまだ9人の大所帯だったので
何軒かのバーに断られ、結局ワタシの行きつけの
ブラッスリーのテラス席に落ち着きました。
オープンテラスで喫煙可、
他にお客さんがいないことを確認すると
いそいそとコニャックやラム酒をオーダーしつつ
元上司たちがビジネスケースからそれぞれ
取り出したのは、シガー😎😎😎


いやいや、みんな普通に仕事帰りだし。
鞄にシガー普通入ってないし。笑

でもこの人たちはそういう世界の人たちで
どんな瞬間にも人生を少しでも楽しめる
チャンスがあったら、絶対逃さないのです。
その積み重ねが彼らの人生を豊かにし
仕事もプライベートも充実し、そして
びっくりするくらい他人にも優しい人格を
形成しているのです。

自分も年齢で言えば大概いいオトナなのですが
この方たちといると素直に
「オトナってスゴイ!」と思ってしまう方々。
別に鞄にシガーを仕込もうとは思いませんが
しなやかにエレガントに人に優しい、
そんなオトナに、ワタシもなりたい。
と思います。


アートを愛でる休日


先日平日にお休みを取って、朝から
市役所だ銀行だクルマのディーラーだと
あちこちでの用事を済ませたあと、
まだ時間と元気があったので県立美術館へ
見たかった展覧会を見に行ってきました。


吉野石膏という会社の3代前の社長さんが
集め始めたプライベートコレクション
だそうです。

モネ、ルノワール、ピカソ、ゴッホ、マティス、
シャガール、セザンヌ、カンディンスキー、
などなど、印象派からその先までの
ワタシの大好物な19世紀ー20世紀初頭の
アーティストの作品がたくさんあって、
なおかつどれも見たことのない
作品ばかりで大変見応えがありました。


ミュージアムショップで、ゴッホの作品の中でも
特に好きな「夜のカフェテラス」の
3Dバージョンが売っていて(この作品は
オランダの美術館所蔵なので今回の展覧会には
出ていません)思わず衝動買い。

デスクの上にいつも立体的に見えるゴッホ作品が
あるなんて幸せ🥰


絵画を愛でるという趣味を育ててくれた
両親に、先日改めて「ありがとう」
と言ったところです。幼少の頃から
外国の美術館展が来日すると、
必ず観に連れ出してくれた両親。
当時は「ふーーーん」と思いながら
どちらかといえばイヤイヤ連れられて
行ったのですが、いつの頃からか、
特に印象派の周辺作品が生まれた南仏へ
何度も足を運ぶようになって、そこで描かれた
風景を見たり感じたりして、芸術家たちの
当時の毎日に想いを馳せながらそのアートを
愛でるのが大切な趣味になりました。

忙しかったり、イライラしたりクヨクヨしたり
していても、アートを見に行くと気持ちが
スッとします。
良き息抜きの午後でした❤️

オペラを堪能‼️


いつもお世話になっている方々から
「ボローニャ歌劇場のオペラの日本公演を
観にいらっしゃいませんか?」
という夢のようなご招待をいただき
過日、滋賀のびわ湖ホールまで。
ボローニャまで行かなくては観られないモノを
滋賀で観られるのなら、神戸ー滋賀なんて
近い近い‼️


果たして。
ご招待いただいたのはなんとS席、しかも
舞台を正面から見られるど真ん中でした。


演目はRigoletto。
ヴェルディのこのオペラはフィレンツェ
在住時にも観たはずなのですが、
ストーリーをほとんど覚えていなかったので
事前にネットで予習して臨みました!


ヨーロッパでいろいろとオペラを観てきてますが
若い頃に観たモノはほとんど記憶に残らず
ただ「オペラ観に行った」という事実を
重ねるだけの体験だったかもしれない、と
確信するほど、今回のオペラ鑑賞は素晴らしい
経験でした。
歌詞を噛み締め、リゴレットや娘ジルダに
感情移入し、それを演じているオペラ歌手の
方々の気持ちを想像し…ウルウルの連続でした。


幕間には美味しいワインをいただきました。
イタリアワインではなくボルドーでしたが。笑

本当に素晴らしい舞台で、大津から自宅までの
1時間ちょっと、iPhone musicでRigolettoを
聴きながら帰ってきました。
ステキなプレゼントをいただき本当に感謝です!


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