(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
桑原朱美です。

 今日のテーマは
「病気と“自分”を切り離そう~言葉がもつ力を子どもに伝える~」です。

※今日の記事は2019年9月の記事のリライト版です。

 

「私、アトピーなんです」「ぼく、喘息なんだ」
こんなふうに、自分のことを病気名で表現する子どもを、
保健室でたびたび見かけました。

でも実は、この“何気ない言い方”が、病気を治りにくくしているとしたら
…どう思いますか?

 

今日は、そんな思いもよらぬ言葉の影響力についてのお話です。

 

 ■何気なく使ってしまう『自分と病気を一体化してしまう表現』

先ほどの表現が病気を治りにくくする理由は、「自分と病気を一体化してしまう表現」だからです。
「私=アトピー」「ぼく=喘息」と言ってしまうことで、
脳は「この病気は私自身である」と認識し、それが潜在意識に刷り込まれていきます。
もう、それは変わらないものみたいにとらえてしまうのです、。

保健室で子どもたちがこのような表現をしたとき、
私はこんなふうに返していました。
「えっ?あなたって“ぜん・そく”さんだったの?苗字が“ぜん”で、名前が“そく”なの?」

冗談っぽく聞き返すと、子どもたちはクスッと笑います。
そのタイミングで、こう伝えました。

「あなたは“山田太郎さん”であって、“喘息さん”じゃないよ。
“ぼく=喘息”って言ってしまうと、病気と一体化して、治りにくくなるよ」

■何気ない表現が自己認識を作る

「そんなことで?」と思うかもしれません。
けれど、言葉には「言霊(ことだま)」の力があります。
無意識に繰り返す表現は、やがて“自己認識”を形づくります。

たとえば、
「私は失敗ばかりする人間です」「ぼく、どうせダメだから」
このような言い方を繰り返せば、できるはずの行動も、“できない人”として自分の脳にインプットされてしまいます。

 

病気に限らず、
感情、行動、特性など──私たちはつい、「自分の一部」を
「自分そのもの」「変わらないもの」として表現してしまいがちです。

けれど、それは“私そのもの”ではありません。
自分自身と、症状や状態は切り離して表現することが大切です。

 

たとえば、
「ぼくは、時々喘息の症状が出る」
「私は、アトピーの症状が出て悩むことがある」

というふうに、状態を“自分の一部の現象”として伝えるだけで、脳の認識が変わります。
「一時的なもの」「変化するもの」として扱えるようになるからです。

このような言葉の使い方は、病気だけでなく、自己理解や自己肯定にも大きな影響を与えます。
だからこそ、子どもたちには早い段階から、「ことばの選び方で、心と体の元気が変わるよ」と伝えていきたいのです。

 

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