(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
桑原朱美です。

 

 今日のテーマは
「たった一つの問いが、子どもを変えるです。


※今日の記事は、2018年9月10月に配信した2つの記事を再編集して構成しました

孫が通っていた全校児童18名の小さな学校の教室
そこに掲げられていた問いに、私は深く感動しました。

 

「運動会が終わった後、どんな自分になっていたいですか?」
今日は、質問1つで子どもたちに変化が起きるその仕組みについてお伝えします 

 

■単なる目標設定とは全く違う効果
「運動会が終わった後、どんな自分になっていたいですか?」
これは、単なる“目標を書きましょう”では得られない問いです。

たとえば私の孫は「的確な指令を出せるようになっている」と書いていました。
これは、“行動”と“成長のイメージ”が結びついた前向きな言葉。
まさに脳科学的にも効果的な問いかけであり、前頭葉の働きを活性化させ、具体的な行動に結びつける力があります。

 

そして、担任の先生のメッセージにも注目。
「すでに、それに近づいていることに気づいているかな?」
・・・・・わ! これ、保健室コーチングアドバンスコースでお伝えしている
ミルトンモデルの教育的活用「潜在意識に届く言葉」の好例だ。
と一人で大コーフン。

 

「気づいている?」という問いが、自然に脳に働きかけ、自覚と成長を促します。
 相手の意識をふっとそらしながら、重要なメッセージを潜在意識にやさしく届けるための言葉の使い方であり、
保健室コーチングアドバンスコースで潜在意識に届ける方法として学びます

ストレートに言われるよりも、自然に心に入りやすくなる特徴があるんですよね。

質問は、私たちの意識を導き、脳の中の『検索エンジン』を起動させます。

 

■受講生から届いた感動的な事例

この話をアドバンスコースで伝えたところ、
ある受講生が、ご自身の学校でこの問いを取り入れてみた!という報告がありました。 

なかなか自分に自信が持てなかった子が、
『運動会が終わったら、自信を持てるようになる』と書いてくれました。

そして当日、その子は堂々と挨拶をしたのです。先生たちは思わず涙が出ました」
 
この変化は、単なる偶然ではありません。
問いが子どもの脳を活性化させ、成長のイメージと行動を結びつける“スイッチ”となったのです。

やり方を真似るだけでは、ここまでの変化は起きません。
問いの意味を理解し、意図を持って使うからこそ効果があります。
保健室コーチングでは、こうした『問いの力』を体系的に学びます。

 

■時代の先を行くとたたかれることもあるけれど…

文部科学省も「コーチング」「脳科学」という言葉を取り入れ始めていますが、
それは、問いがもたらす教育的成果の大きさに注目しているからです。
私が起業した2008年ごろは、まだ「保健室にコーチングって何?」と、結構たたかれていましたからね~!

子どもに必要なのは、失敗しないレッドカーペットではなく、自ら考え、挑戦できる“問い”です。

一つの問いが、子どもを変える。
その力を、私たちはもっと信じて使っていきたいですね。

 
それでは、今日も素敵な1日を!
 
p.s. 『spotify』で、ネットラジオ「5分でわかる保健室コーチング」を開局しました!
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