こんにちは。

組織・個人のキャリア開発

キャリコンサルタントの米津幸絵です。

 

今回は「キャリア」と「メンタルヘルス」を統合的に支援する重要性について、

私自身の視点と取り組みをご紹介します。

 

「キャリア」と「メンタルヘルス」の密接なつながり

「キャリア」と「メンタルヘルス」は切り離せない関係にあります。

個人の支援で考えると、キャリアに関する問題がストレスの原因となり、

メンタルヘルスの 不調になる場合や、メンタルヘルスの不調に伴い、

キャリアに関する問題を考えざるを得ない場合もあります。 

さらに、個人のメンタルヘルスの不調は、個人にも組織経営にも大きな

損失をもたらします。 

 

では具体的に組織より従業員のキャリア支援を依頼された場合を

例にあげてみましょう。

最近の傾向でいえば、個人への支援だけではなく、組織への働きかけも

求められるケースが増えています。

組織の支援で考えると、プレゼンティズム(出勤しているが生産性が低い状態)

とアブゼンティズム(欠勤、遅 刻、早退、休職など)などのメンタルヘルスの

不調がもたらす状態と、ワークエンゲージメントを高めることは、 

シーソーのように密接に関連しています。

 組織のワークエンゲージメントを高めることは、

プレゼ ンティズムとアブゼンティズムの改善つまり、

メンタルヘルスの改善に繋がります。 

2つの視点で支援していくことが、個人にとっても組織 にとってもより良い支援に繋がります。

キャリア支援とメンタルヘルス支援を組み合わせることで、

単なる課題解決に留まらない包括的な支援が可能になります。

 

「静かなる退職」の課題

特に最近注目される「静かなる退職」という現象。

これは、Z世代の若者が最低限の仕事だけをこなし、仕事への情熱や熱意を失う状態を指します。

この現象の背景には、職場環境への不満だけでなく、「自分らしいキャリア」を

描けない焦りや迷いが見え隠れしています。

一例として、若手社員が「キャリアプラトー」を感じ、自分が他社や他業界で

通用するスキルを積めていないと感じる場合。

キャリア支援を通じて、自己理解を深めたり、未来への選択肢を広げることで、

この停滞感を乗り越えるお手伝いができます。

 

私が大切にしている統合的アプローチ

私のキャリア研修では、「自分らしい働き方」を見つけるために、以下のポイントを大切にしています。

  1. キャリアの選択肢を広げる支援 自分の強みや自分らしさ、価値観を理解し、それを基盤に柔軟なキャリア形成を目指します。
  2. メンタルヘルスとキャリアを融合した研修 レジリエンスやストレスマネジメントを取り入れ、心とキャリアのバランスを取るスキルを養います。
  3. ワークエンゲージメントの向上 個人だけでなく、組織全体のエンゲージメントを高めることを重視し、個人の幸せが組織に還元される環境作りをサポートします。

 

企経営者や職場リーダー、人事部が行うべき防止策・対応策

経営者や職場リーダー、人事部が具体的な対応策を講じる必要があります。

以下に、効果的な防止策と対応策をいくつか挙げます。

・ 従業員エンゲージメントの調査: 

定期的に従業員の意見を聞くアンケートを実施し、現状の問題点や改善点を把握することが重要です。

従業員の声を反映することで、組織全体の雰囲気を改善し、満足度を向上させることができます。

・キャリア研修の実施: 

キャリア研修を通じて、従業員に自己成長の機会を提供し、培われた能力認知やジョブクラフティング、モチベーションを向上させます。特にZ世代は自己成長やスキルアップを重視する傾向があるため、効果的です。

・セルフキャリアドックの導入:

従業員自身が目標設定や自己評価を行うセルフキャリアドックを導入し、自己理解を深めてもらうことが重要です。これにより、従業員は自分の強みや成長ポイントを認識し、適応力を高めることができます。

・キャリアコンサルティングの提供:

キャリアコンサルティングを通じて、従業員がキャリアについて相談できる場を提供します。これにより、個々のニーズや目標に合わせたサポートを行い、従業員の関与感を高めることができます。

・コミュニケーションの活性化: 

職場のコミュニケーションを活性化する取り組みを推進します。

例えば、定期的なミーティングやチームビルディング活動を通じて、従業員同士の関係を強化し、信頼関係を築くことが重要です。実際、1on1、メンターメンティー制度等を多くの企業が取り入れています。

 

 これらのような個人向けのサポートは後回しにされてしまうことも少なくありません。しかし、優先的にこれらの施策を進めることで、従業員が組織に対してより満足度を感じ、信頼感が生まれる可能性が高まります。その結果として、ワークエンゲージメントや生産性向上につながります。 そうした支援、仕組みを組織として取り組み、組織のワークエンゲージメントを高めることは、プレゼンティズムとアブゼンティズムの改善つまり、メンタルヘルスの改善にも繋がります。

 

近年、私の下にもワークエンゲージメントやモチベーション向上に向けた取り組み推進の依頼・相談が多く、課題を感じている組織が増えていることを実感しています。しかし、ウェルビーイング推進が進む中で働きがいよりも働きやすさを追求し過ぎると、その居心地の良さから「静かな退職」社員が生まれやすくなり、意図せず増えてしまう悪循環に陥ることもありますから、そのバランスを保つことは大きな組織課題の1つと言えるでしょう。『働きがい』と『働きやすさ』の施策を整理し、バランスを保ちながら『働きがい』『ワークエンゲージメント』『キャリアの自律』を高める施策に取り組むことが重要な時代だと言えるのではないでしょうか。「キャリア」と「メンタルヘルス」を統合的に支援することで、従業員一人ひとりが自分の価値に気づき、イキイキと働ける環境づくりを目指しています。

私の研修では、メンタルヘルス×キャリア形成をただ知識やスキルをお伝えするだけでなく、参加者一人ひとりが体感し思考や言葉を肯定的に変容していくことをサポートしています。未来への一歩を踏み出せることを大切にしています。

 

いつもありがとうございます。

 

組織・個人のキャリア開発

キャリコンサルタント 米津幸絵