「夢は叶う」なんてよく耳にしますよね。
叶わない間はうさん臭く感じたりもするこの言葉ですが、
じつは私も長年の夢が叶ったことがあるんです。
脳科学者の池谷 裕二先生の本は、
2008年に出会い、それから新作がでるとすぐに購入しておりました。
上記の本に加え、Kindleで購入した本もあります。
右上にある「脳はこんなに悩ましい」は、
紙の本があるにも関わらず、ある日Kindleでこの本持っていないかも!と思って購入してしまい、
なんと2冊あります。
これら池谷先生の本を参考に、
FINESTの研修のアイディアがたくさん生まれました。
いつか池谷先生に会って直接お礼を伝えたい!
と思いファンレターやメールも送ってみました。
しかし秘書の方からのやんわりとお断りのお返事をいただき、
それでもいつかは会いたい!と思い続けていたある日。
弊社でカラーコンサルをしていた会社の社長さんが、
池谷先生とお付き合いがあるというではないですか
そしてこの社長さんと池谷先生と3人でお食事という機会を設けていただきました。
そうなんです!夢が叶ったのです。8年越しの夢が叶いました。
ちゃんとサインもいただきました~。名前入り。
今は池谷先生はTVのコメンテーターもさなり、大活躍でいらっしゃいます。
もっともっと先生の本を皆さんに読んでほしいと思います。
さあ、それらの本の中で今日ご紹介するのがこちらです。
進化すしぎた脳(講談社)
こちらは私が最初に買った池谷先生の本です。そしていまだに何度読んでも面白いのです。
見ての通りかなり年季が入ってしまいました。
それではまず表紙のカラー解説から~。
【表紙】
「進化しすぎた脳」 の表紙は、「赤」です。
そして朱赤という、やや黄みがかった赤。
赤は池谷先生の解説の中で、相手よりも強いと思わせる色というものがありました。
赤いユニフォームで戦うと、それを見て相手が負けた気持ちを感じてしまい、
実際赤の勝率が高いというデータもあるそうです。
そしてそこに「黄色」が混色されていますが、
黄色は注目を浴びる色。
是非手に取ってみたいと思わせる色。
その作戦にまんまとハマって「進化しすぎた脳」 を購入し、
そして虜になってしまった私は、
まさに負けを認めるしかありません。
【内容】
この本は、池谷先生がニューヨークに留学中に、
慶應義塾ニューヨーク学院高等部で行われた講義内容が書かれています。
中高生対象に解説しているので、
理系から逃げ続けてきた私でもよく理解できます。
そして数々の脳の実験結果をご紹介いただいているのですが、
本当に全部面白いのです。
二つのエピソードをお伝えします。
1つ目は、『脳の働きは体が決めている』ということです。
私たちは脳がすべての中枢で、
脳に合わせて体が動いたり対応していくと思っています。
例えば、指の数が生まれながらに4本だったが、
のちに分離手術で5本の指になった人がいるとします。
脳は最初4本の指に対応する神経しかなかったものが、
5本になると後からちゃんと5本目の指の神経が生まれるのだそうです。
逆に何かの事故で指を失うと、
脳の中で失った体の神経が退化していくのだそうです。
これを読んでせっかくある脳の機能を十分に使わせてたかな~、
退化させていないかな~と、
自分の怠惰な行動を戒める機会になりました。
2つ目は『脳で念じるだけで体を遠隔操作できる』ということです。
脳の体を動かす指令部分に電極を指して脳の活動データを記録し、
そのデータを例えばロボットアームにつなぐと、
脳で「動かせ」と念じるだけで、ロボットのアームを動かすことができるのだそうです。
これは動物実験で立証され人間に適用すれば、
寝たきりの方でも義手や義足が動かせることになります。
2004年にアメリカで脳にチップを埋め込み臨床現場で実施されるとの記述がありました。
果たしてその後この研究はどこまで進んでいるのか?
先日息子が
「ママ~、フルダイブって知ってる?」
と言ってきました。
ググっても私の理解力では到底理解が追いつかないのですが、
脳にマシンを埋め込み、外部機器を介さずにVRの仮想空間を生成するもののようです。
(間違っていたらすみません。)
脳からの命令を遠隔で行う。
池谷先生の本を読んだときは、
困った人を助けることに役だてることができるんだと思ったものですが、
今の時代においては、
行動のアクションを減らすことの為に使われていくようです。
となると1つ目で紹介した、『脳の働きは体が決めている』、
つまり使わない体に対応する脳が退化することとつながるような気がします。
人間は進化するのか退化するのか。
もっともっと池谷先生の本を読んで、
今後の世の中の変化をしっかり見届けたいと思います。