マナティクラブの かよちゃんです。
マナティ・クラブに参加させてもらうようになって5年。
えーと、ちょっと幽霊部員なのではありますが、
二人の子どもの子育ての中で、マナティ・クラブを時には少し遠くから、時にはじーっと見つめながら「ささやかな」活動をしております。
今日は、少し私のことを。
体外受精、顕微授精で授かった 二人の子どもも小学3年生と小学5年生になりました。
「不妊のこと、子どもに伝えてる?」
私は、伝えています。
3,4歳の頃から伝えているでしょうか。
最初はニュースなどで不妊治療の話題が出たりした時に、
「ママも病院に行って、赤ちゃんをお腹の中に入れてもらったんだよ。」
「産んだだけじゃなくて、赤ちゃんがお腹に入るのも病院に行ったんだよー。」
といった感じで、その場その場で簡単に説明ををしながら過ごしてきました。
とっさに思いついて言ったのか、と言えばそうではなくて、
子どもが生まれてから、シミュレーションをしていました。
「こんな風に言おう!」と頭の中であれこれ考えていました。
どうして言おうと思ったのかな、と言えば、
私自身が自分が不妊だとわかった時になかなかそのことを受け入れることができなかったからです。
治療をちゃんと受けるまでに4年くらい使ってしまったなと思います。
受け入れるために必要だった4年。
でも、先日の福井の助成金の記事のように「妊娠数の増加堅調 特定不妊治療への助成充実に伴い(中日新聞)」
若い頃の方が妊娠率、出産率は高い。
必要な4年だったけど、
その時、自分の中にハードルがなければ、情報を知っていれば、違う選択があったかなあと思うのです。
そして、子どもたちには、特別な医療技術、を使った特殊な生まれ育ちをした、と思ってもらいたくなかった。
技術があって、治療を受けるチャンスがある。
どんな疾患でも治療を受け恩恵を受けるのは当たり前のことです。(治療を受けないことを恩恵と捉え、選択することももちろんできます。)
個人の考え方に余計かなぁと思う色眼鏡を入れたくなかった。
なので、子どもが小さい頃、おしゃべりできる頃から、
「たくさん病院に通ったんだよー、○○ちゃんに会いたくてさー」
とか
病院の先生と撮った写真を見ては
「この先生がママのお腹に○○ちゃんが来るお手伝いをしてくれたんだよー」
とか、2年後に生まれた下の子に対しては、
「2年も冷凍されているなんてなかなかできない、素晴らしい経験!!」
・・と伝えたりしています。
でも、この治療を受けた経験、子どもにとっても本当にすごいことだな、って思うんです。
素晴らしい経験です。
子どもたちには、そうしたイノベーション、テクノロジーで生まれてきたことを誇りに思ってほしい、というか、楽しんでほしいな、と思うのです。
それにはやっぱり、親である私が楽しんでいること、かな。
でも、子どもが小さい時は、もちろん子育ては「楽しい」ばかりではありませんでしたけども!(*そんなお話はまた今度!)
でも、今は子どもとの向き合い方、「考え方を伝える・育てる」という作業を通じて、子育てを楽しんでいるなかな、と感じます。
皆さんは、どうですか?
【 NPO法人 Fineマナティークラブ】
NPO法人 Fine のピアカウンセラー養成講座で認定カウンセラーとなった不妊治療体験者でママと生殖心理カンセラー 小倉智子先生による当事者サポートグループです。「不妊体験をしたママ」が笑顔になるサポートを目指しています。
【 署名活動にご協力ください 】
不妊治療を受ける患者の経済的負担等を少しでも軽減し、希望する人ができるだけ不妊治療を受けやすくしたいと願って、私たちFineは、2007年より署名活動を行なっています。
国会議員の先生方のご協力により国会請願を行なったり、厚生労働省に直接提出をしています。
締め切りは、2018年4月30日です。ご協力ください。