そういえば
最近ベッキョンはカイと仲がいい。
ギョンスは気づいてるだろうか。
二人して買い物に行ったり何処へ行くのも一緒だ。
空港なんかも二人、手なんかも繋いじゃったりするもんだから
ツーショット写真がやたら目につく。
今まではその位置にはギョンスがいた。
ギョンスにいつもついてまわるカイの姿が撮られていたのに・・・
その分
ギョンスは一人でいるか、俺といるか。
別にギョンスが仲間はずれっていうのでもない。
皆で一緒に行動するときはもちろんギョンスも一緒だし。
それはそうなんだけど・・・
やはり以前とは少し違う。
気づかないわけがない。
あいつの気持ちを思うと胸が痛かった。
そのたびに、俺が・・・とふと思う、まだ思い切れていない自分にも腹が立つ。
あの時のギョンスの首についた赤いキスマーク。
あれを見て、絶望して、一人泣いて、怒って、そして忘れたつもりでいたのに。
「チャニョラ、次のラジオなんだけど。」
皆がリビングでくつろぎモードの時にギョンスが声をかけてくる。
「また、何かやらないとダメぢゃん?もう、モノマネとか出来ないよ。何か一緒にしない?」
こういう言葉をかけられるのが弱い。ふざけて笑いの方にもっていくのもいいけど、時には真面目に何かしたいもんだし。
「チャニョラ・・・そろそろギターの腕前も公開したら?んで、一緒に歌おうよ」
この言葉が飛び上がるほどに嬉しい。
俺がギターを持つとそこへやってきて、音を取りながらあの声で歌ってくれる。
そんな奴の声がたまらなく好きだ。
なんの曲にしようか、どんな風にハモろうか、そんな話を夢中で続けていると
「何やってんの?」
ベッキョンが俺の後ろから聞いてきた。
「あぁ、ラジオでやろうと思ってさ。」
「うん。モノマネってのも僕は数できないしさ・・・」
「ふ~ん。じゃ、俺はカイと何かやろう~っと。カイ~~~!」
カイの部屋に向かってスキップでも踏むかのように走っていく。
ギョンスはと言えば・・・目を見開いたまま胸に手をあてている。
その手が小刻みに震えるのを・・俺は見て見ぬふりをしなきゃなんないんだろうか。
ずっとこういうのが続くのか。そう思うとたまらなくて
気づけばギョンスに手を伸ばしていた。