長年勤めた会社を辞めて、少し経った頃。
自宅に工房を作るため、
せっせと家中の収納を見直し、
再配置のため家具の大移動をしていた。
私の頭の中は、
自宅の工房で製作に没頭する理想の生活でいっぱい
自宅に工房を作るため、
せっせと家中の収納を見直し、
再配置のため家具の大移動をしていた。
私の頭の中は、
自宅の工房で製作に没頭する理想の生活でいっぱい
ちょっと興奮した状態で、
ひたすら家具を動かし掃除する。
すると、その時・・・
ガタン!
ん?何の箱?
夫と娘が使うデスクトップパソコンの裏から、何やら手のひらサイズの黒い箱が床に落下した。
ランナーズハイならぬ、
クリーナーズハイ?になっていた私は、
この時、事の重大さに全く気づいていなかった・・・
何事もなかったように、元の位置に戻す。
そして、その夜。
普段、温厚で滅多に怒らない夫が、
大噴火を起こした
いつも怒らない人が怒ると怖いというが、
まさにそれ。
そう、私が昼間に落下させた黒いモノ。
それは、ハードディスク。
夫「ハードディスクの外側が欠けてるし、データが読み込めないんだよ何してんの?掃除も大概にしてよ!」と激怒
やばい
今まで私の決断を受け入れ、全力で応援してくれていた夫。
そんな彼の地雷を踏んでしまった
この雰囲気を変えねば
私「ごめんね。え〜と、何か見られたくないものでも記録してたの?あはは〜」
・・・なにー私の馬鹿ぁー
自分の口から出た言葉に驚く
焦るあまり、
全く必要のない余計な一言だけが出た
なぜ素直に謝らなかった?
しかし、もう遅い・・・あとの祭
夫「新婚旅行、子供の今まで写真全部、スマホのバックアップ、全部入れてるんだよ」
ようやく事の重大さに気づき、焦り始める私。
私「ええ結婚式も、お遊戯会も、卒園式の動画も?全部?」
夫「そうだよ」
もう夫の顔を直視出来ない
落ち込んでしばらく抜け殻のようになる私・・・
後日。
ハードディスクの復旧サービスがあることを知り、さっそく修理依頼。
修理業者からは、
「データ容量3T(テラ)あるので、過去の実績から見て3万円〜となります」
と告げられた。
え?上限は?いくらになるのか恐ろしい
でも、背に腹は変えられない
待つこと、数日。
診断結果は、中程度の論理障害。
データ復旧可能
修理費は、40,000円。
(元通りに修理されたハードディスクの返却、復旧したデータが入った新しいハードディスク込み)
新しいハードディスクも付いて、この料金はかなり良心的。データが元に戻って一安心
帰宅した夫に報告すると、
とても安心した様子
こうしてようやく我が家に、
平穏な日常が戻ったのでした
いやはや、高い勉強料だった
この事件をきっかけに、
ハードディスク2個体制でバックアップをとり、デスク上に置かないことにしました
これでもうひと安心
‥‥その数日後、
10年使ってきたプリンターまでも破壊してしまい、夫から「デストロイヤー(破壊者)」と命名されてしまいました