きょうのアメブロで、「慰安婦問題」について

正しい情報が得られない、ということでお悩みな方がおられました。

 

「慰安婦問題」についての資料は

東京都西早稲田のWamという資料館にあります。

ネットでもあります。

わたくしも収集しております。

書籍は岩波文庫の「従軍慰安婦」が一番いいと思います。

 

が、わかりやすさではWamの出しているブックレットが

写真も、公文書のコピーもあるのでおすすめです。

一冊ずつ国別に分かれています。

 

「慰安婦問題」の捉え方は

「第二次大戦の罪」と捉えるよりも

「性暴力問題」として捉えた方がわかり易いと思います。

日韓問題として捉えると

わからなくなります。

そもそも、慰安婦問題とは

そして戦時性暴力の問題とは

韓国と日本だけの問題ではありません。

 

今日では

サラエボ紛争、イラク戦争、アガニスタンの民族問題

難民キャンプでの性暴力も問題視されていますが

 

「慰安婦問題」として捉える時は

「第二次大戦下のアジア」として考える方がいいと思います。

日本人女性の被害も、そこに加えてもいいと思います。

ナチス・ドイツにも「慰安婦」がいたということですが、

ドイツは そのことを誤魔化していないし、

博物館などに展示して 伝える努力をしています。

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加えて混乱するのは

「朝鮮人強制連行・徴用工」の問題です。

 

わたくしのフォロワーである「リュウ」さん自身も

「強制連行への疑問」を語っておられます。

それについては

講談社「コリアン世界の旅」にも

述べられていますが

現在 日本にいるコリアン系の方すべてが「強制連行の被害者」

であるわけではないと思います。

朝鮮併合によって、朝鮮半島が「日本」になった時があったわけだから

コリアンの人たちが 仕事を求めて日本に来てもよかったわけです。

が、炭鉱の仕事が多く、そこは低賃金や

死亡事故も多発、

噂を聞いて 働きに行かなくなり

困った日本人は「騙し」や「誘拐」もしたと聞きます。

この話は「丹波マンガン」(炭鉱跡)の館長さんから伺いました。

 

丹波マンガンさんのブログ。秋田の強制連行について

 

他のアメブロ記事では

「お餅とトック」さんが、写真や映像もつけて

朝鮮人と日本人労働者の

強制労働や奴隷労働についてお書きになっています。

特に 「労働者が逃げないように、工場は川沿いにあることが多い」

という事実には 悲しくなりました。

 

みんながみんな強制で日本に来たわけではないにしろ、

「強制労働」は確かに存在したのです。

瑞浪市には 

奴隷労働で死んだ中国人やアジア人の石碑があるそうです。

(ソースはNHKの朝のニュース)

名古屋でも、韓国人労働者が 三菱重工での差別労働、給与未払い、騙し連行について

裁判を続けています。「慰安婦問題」支援者も こちらも支援しています。

 

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「慰安婦問題」で一番問題なのは、

レイプ問題であることを みんなが知らないことだと思います。そして
 

もう2点問題があります。
 

ひとつは、「レイプ問題」でさえ、他の人権問題にすりかえられ、
「だから問題はない」 ということになっております。
 

例えば、ベトナムの「ライダイハン」問題です。

もうひとつはご指摘のような日本人へのレイプ問題です。
 

ライダイバン問題は、

レイプではなく、韓国人労働者とベトナム女性の混血児の問題です。

それがレイプ問題と捏造されています。
 

日本人女性がロシア人にレイプされたり、

日本人が助かるために「性接待」をさせられた

という事件が大戦中ありました。
 

だから

「五分五分だから 韓国人もレイプ被害を告発するなど やめろ」

という理論があります。

「怒って韓国への抗議署名をした」という方もそうだと思います。
 

けど、それでは

「レイプ事件はすべて無罪」ということになりますよね。
 

もうひとつの問題は、

「慰安婦とは売春婦であり、合法だったし、大金をもらった、文句を言うな」

という考え方です。
 

それもおおまちがいで、当時も合法でないし、
 

当時の「売春婦」も多くは、

貧困のため 「身売り」と呼ばれる借金をして、

それを支払うために

軟禁もしくは監禁され、働かされるのです。

やめる自由はありません。

日本では、「遊郭」という場所を出ると脱走とみなされ、拷問を受けます。
 

女性たちが使用するお金は 部屋代や衣装代まで借金に加えられます。
 

それを 外国や現代の人は知らないので
女性たちがわがままな主張をしていると思われているのです。

そもそも、

告発をしているのは

「性暴力被害者」であり誘拐の犠牲者です。

それを「わがまま」というのは

男尊女卑をとおりこして

「暴力弾圧」だと思います。
 

韓国と日本との対立としか報道されず、
女性の人権という問題を
多くの人が気がつきません。
 

オランダ人も日本人も台湾人も東チモールの人も犠牲になっています。
 

「慰安所」の存在の地図は、東京の早稲田のWamにあります。
「慰安婦」がいたことは、日本の右派や小林よしのりも否定していません。

「慰安所」の設置場所や女性たちの人数は、

公文書にもあります。

強制についてもです。

昭和時代には「従軍慰安婦」というタイトルのポルノ映画もありました。
「二等兵物語」という映画にも日本人の「慰安婦」が出ていました。

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台湾少数民族の被害

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12424048328.html?frm=theme

台湾・おばあさんの証言・講演

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12342777880.html?frm=theme

フィリピン少女の犠牲

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12344192031.html

インパールの「慰安婦」犠牲者

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12261812285.html

ビルマ戦線楯師団「慰安婦」女性への中傷

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12239278513.html

オランダ人被害者、オハーンさん

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12623145425.html

中国人被害者は最も悲惨。日本兵の子と呼ばれて

 

「慰安婦問題」は韓国だけのことではない。日本が占領してきたアジア一帯に、「慰安所」はあり、問題は存在する。中でも、中華人民共和国と朝鮮民主主義人民共和国の「慰安婦」については、政治体制も異なり報道の自由という点でも難しいことがあり、中々世の中に出にくい。しかし、伊藤孝司さんも写真を撮り、取材もしている。

その他の中国「慰安婦」「性暴力被害者」については梨の木舎の「ガイサンシーとその姉妹たち」にまとめられている。「ガイサンシーと・・」の本は、うちのヒーリングルーム「水飲み場」に併設した「戦争と平和図書館」にも置いてあるのでご覧ください。

「慰安婦」おばあさんの中には、日本兵の子を出産した人もいる。「慰安所」に連れていかれて監禁・レイプされたあと、彼女は脱出に成功するが、妊娠が判明。夫からも家族や村人からも子どもは「日本兵の子」と後ろ指をさされ、いじめられ、学校にも行けなかった。彼はもう60歳以上になっているようだ。ずっと母親だけが味方で、わずかな家畜を育てて養ってくれていた。悲惨な生活をしながらも彼は、日本兵や日本人に対して憎しみを持たず「母にだけは謝ってほしい」と語る。映像は「終わらない戦争」に収録。

 

中国は、抗日活動や抗日ゲリラも多く、ゲリラ狩りのために、女性たちもたくさん拷問やレイプをされている。だから「慰安所」はもはや「レイプセンター」でもあった。

 

「強制連行はなかった」?ちがうよ。「強制連行の証拠はない」?ちがうよ!

朝鮮人労務者強制連行

 

強制労働については、アメブロでも「丹波マンガン」さんが

ブログを書いておられます。

 

慰安婦「強制連行」の証拠(史料)なんて、たくさんあるのだという話

1996年に出された国連人権委員会特別報告者ラディカクマラスワミさんによる「クマラスワミ報告」50pくらいですから。日本語訳はこちら

http://www.awf.or.jp/pdf/0031.pdf 

下、「慰安婦問題」資料サイト。「日本人慰安婦」、「遊郭制度」

日本特有の人身取引制度「前借金」についても。

 http://fightforjustice.info/

公文書もあります。

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奪い合えば足りなくなる。与え合えば余る。

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現代日本で、そして世界で、

「慰安婦制度」「遊郭制度」が復活しないためにこそ!

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公文書の新刊
「文書・証言による 日本軍慰安婦強制連行」
 論創社

 

「買春する帝国」 岩波書店

「極秘公文書と慰安婦強制連行 外交資料館等からの発見資料」

 三一書房

 

「日本軍「慰安婦」関連資料21選」
  日本軍「慰安婦」問題解決全国行動編
「慰安婦」女性の年齢の記載もあります。

 

「慰安婦問題」の全貌と真実がわかる映画「ロラたちに正義を」「終わらない戦争」は名古屋YWCA内「旧日本軍被害者を支える会」と大阪 市民共同オフィス内SORA、「慰安婦」関西ネットワーク が貸し出しをしています

 

他にも

伊藤孝司さんの写真と取材記事集

「破られた沈黙」 風媒社、 (「破られた沈黙」は絶版かもしれませんが、韓国・朝鮮の「慰安婦」「性暴力被害者」についての本が新しく出ています。「破られた沈黙」は私が持っています)

 

「日本人慰安婦」 現代書館

「からゆきさん」 共栄書房