好きということ | 男の喫茶店

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昔、日々の中で書き留めていた詩やエッセイに手直しをしながら載せていきます。

好きと言ったら

私も好きと

返してくれるだろうか


それがわからないから

好きと言えない



好きは第三人称で言うのは易い


第二人称で使うのは


感情を打ち明けることだから

自分を露わにすることだから


少し時間の猶予がほしい

そしてその時間の量が

好きと発した時の重力を増幅する



発するのは

できれば暗い時の方がいい


お互いの姿をとらえにくい分

その音の効果は大きくなるようだ