今回の目的地はマタギの里。北秋田市の阿仁(あに)地区には、根子・打当・比立内に阿仁マタギの集落があり、そこを拠点にクマやアオシシ(ニホンカモシカ)の狩りを行っていた。
阿仁地区は沢筋の村で耕作に適した土地が少なく、生活を維持するために必然としてマタギ集団が育ったという。昔と今では状況がだいぶ変わったようだが、マタギが神の山と崇めた森吉山を中心にブナ林が広がっており、ツキノワグマやカモシカの格好の生息地になっている。
日時:6月14・15日
場所:秋田県北秋田市阿仁
ノート:ブナ林に熊がいるのは、熊がブナの実を好物にするからだが、落葉広葉樹の森林は土壌を豊かにし、水をダムのようにためこむためため、生き物が生息する最高の環境をつくりあげる。一方、人間の営利でつくられたスギ・ヒノキ人工林は生態系を破壊させるだけでなく、水をためこまないため、洪水を引き起こして川を汚し、儲けている人々以外に利益を生み出さない。
日本は国土の7割が森林の森林大国であるが、政府はその40%以上をスギ・ヒノキ林に変えるように推進してきた。よく見ないと気づかないが、自然豊かな場所に見えても、実はこのスギ・ヒノキ林のことが多い。
【マタギのこと】
マタギとは古い伝統と独特の信仰を継承してきた狩人の集団。その所行は一見残酷に見えるが、マタギほど自然に感謝し、厳しい自然と一体となって生きてきたものはなく、マタギの能力は人間よりむしろ獣に近い。
マタギはともかく足が速く、雪山でマタギより速く歩く事などあり得ないという。また、長期に渡る狩りを旅マタギというが、その際、なんとマタギは雪中に穴を掘って夜を過ごしたそうだ。
「アウトドア」の領域をはるかに越え、マタギの野生ぶりは半端なく、驚くべき能力や信仰を挙げればきりがないが、もし興味があれば「邂逅(かいこう)の森」という小説を読むとよくわかる。
→マタギトピック
・マタギは里と山で言葉を使い分ける。山で里の言葉を使えば厳しい罰則が待っている。
・昔のマタギはかなり薄着。自分がこの服装で冬山に挑めばすぐ死ぬ。
・山の神は女。嫉妬をかわないよう、山入りが近づくとマタギは女断ちをする。
・阿仁は秋田だが、時に旅マタギで名古屋の方面まで遠征していたという。
・マタギの最大の獲物・ツキノワグマの肝(熊胆:ゆうたん)は金と同じ価格で取引された。
・しかしマタギの獲物の大部分はカモシカであり、ニホンカモシカが天然記念物になったことでマタギの仕事は難しくなってしまった。
【小説「邂逅(かいこう)の森」と阿仁マタギ】
すごい本だった。自分は全然読書家ではないが、なんと500ページを越える本を一気に読んでしまった。内容は阿仁打当(うっとう)地区のマタギ・松橋富治の波乱にとんだ人生で、劇的な描写が多く、かなりエッチでもある。個人的には若い頃の禁じられた恋がツボであった。
この本は史上初めて直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞している。
今回のテーマは熊と林
ねんのため熊よけの笛を
ここは北秋田の奥地、阿仁根子(あにねっこ)の入口
村への唯一の入口のトンネルをぬけると(1975年まではなかった)
秘境があらわれる
しかしマタギの里であった面影はあまりない
アオダイショウがいた(2匹)
旧小学校の校歌にはマタギ(又鬼)の文字が
笑内(おかしない:この辺はアイヌ語の地名多い)から内陸線にのり
森吉山のふもと、打当地区へ
なぜかラジオがなってると思ったらミツバチの巣箱が(ということは…)
この沢の奥地はかつての猟場
マタギ神社にお参りし
秘境を捜索
いた!
うそ、こちらは熊牧場(ちょっと可哀想)
うがーっ(この日の宿)
ぶしゃーっ(マタギの湯)
マタギの間
これぞマタギ
希少な熊胆(ゆうたん)を求め
昔のマタギはこれで闘った
鉄砲の弾は自分でつくる
スカリ(頭領)が持つ秘伝の巻物
夕食のマタギ鍋はいまひとつ