「白鳥麻子」に学ぶ | 池袋フィールドのブログ

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ライブハウス 池袋フィールドです。
アーティストとしても活動中の店長・山石敬之が
日々の出会いやエピソードを語っていきます。

皆んなは「白鳥麻子」というアーティストを

知っているだろうか?

歳は多分20代後半。

新大久保や池袋で展開してる。

東京都下出身で、かなりカワイイ。

あんなに目の大きな人っているんだね。

でも、結構腐ってて、やたらに酒を飲む。特にビールを。

で、タバコも吸うし、人付き合いは良いけど、

話し上手じゃない。

元々はギターの弾き語りだけど、

最近は、バンドに走り、ドラムを叩いたりもする。

楽しくやってるっぽいけど、

実は行く先はまだまだ見えて無い。

 

それが私が知ってる「白鳥麻子」です。

 

出会いは数年前。

何かのイベントのゲストでフィールドに来てたんだと思う。

気に入ったので、ブッキング・ライブに誘った。

以降、レギュラーで出演している。

ワンマン・イベントを組んだ事もある。

出演の度に「お言葉を」と言って来る。

私に学びたいんだな、と思い、

その都度何らかの助言を伝えている。

「FIELD TV」にも多く出演し、

池袋フィールドの「顔」の一人だ。

私は、池袋フィールドの全女性アーティストの中でも、

最も期待している。

私に助言を求める女性アーティストには、

「白鳥麻子を観ろ」「彼女に学べ」と言っている。

 

白鳥麻子には、有るべき姿がある。

特に女性アーティストが進むべき姿の、

ベストでは無いにしても、

一つの音楽人生の姿が間違いなく、ある。

それは「赤裸々」だという事。

「自分と正直に向き合う」という事。

特に「自分の中の闇から目をそらすな」という事だ。

リアリティーの追求では無く、単に正直なんだと思っている。

彼女は、音楽で自分自身を救っている。

きっと壊れそうな自分を音楽が救ってくれたんだろう。

自分の中の「闇」を歌にする事で昇華している。

そして何より重要なのは、

彼女は「唯一無二」であるという事。

それはひたすら自分と向き合う事で、

ごく個人的な世界を表現する、に特化しているからだ。

一見普通な事のように感じるだろうが、

自分の「楽しい」「苦しい」「美しい」「汚い」を

全部歌にするのは勇気の要る事だ。

「本当の自分」をさらけ出して歌ってしまう姿勢は、

観ていて清々しい。

そして最終的には「キュート」にまとまっているのは、

才能だな、と思う。

 

硬軟取り混ぜて代表曲はあるが、

その中でも私が注目している曲は

「オモイオモイカノジョ」だ。

男性が聴くと結構「ゲッ」と腰が引けそうな内容。

想いが重過ぎて、相手を独占したがる痛~い主人公が

しかし、こう言う。

「こんなに想っちゃいけないなんて言うなら

何が愛だって言うの?」

多かれ少なかれ、相手に夢中になれば、

人は独占欲と戦う事になる。

それを表に出すかどうかの違いだけだ。

人は「光と闇」を双方持つ。

エロい事から皆んなの幸せまで、

一人の人間の中にも多様性があるんだ、って事を

ごく普通の言葉で、格好付けずに歌っている。

それが「白鳥麻子」だ。

 

正直、まだまだ弱点も抱えている。

だが、それは努力や鍛錬で越えられる部分だ。

アーティストの根幹、真髄の部分は、

そう簡単に掴めるものでも、手に入るものでも無い。

だが、その肝心な「核」を彼女は既に手にしている。

どうかそれを大切に、そしてより深く伸ばして行って欲しい。

そろそろ本当の意味で、若手が目指すべき存在にまで

成長しても良い時期だ。

 

「白鳥麻子」(ちなみに、シロトリと読む)この名前を、

ぜひ覚えて、チェックして欲しい。

それは、もうすぐ羽ばたく才能の名前だ。