作品展望 №1(解説~長田直美) | 短歌活動をめざす北海道歌人会

短歌活動をめざす北海道歌人会

北海道在住の歌人や愛好者、もしくは道外転出者も希望によって会員とする北海道歌人会です。短歌における親睦と創作を希望する方はどなたでも加入できます。ぜひ、一緒に短歌を楽しみましょう!

 

 

     ※ 各結社の作品を解説省略して4首前後掲載

 

 

【自生林】

 

初空に隈なく照らす朝光り明け行く空に拍手の音  高島哲子

 

砕かれし氷の浮きて船体にぶつかりながら船軋る音  〃

 

正と誤と勝者と敗者の世にありて優しきものは選ばれずゐる  大浦明弘

 

畑仕事地域貢献趣味の短歌仲間の誇り大きな存在  駒井米子

 

 

 

【ときわ短歌】

 

次つぎと仕事の増してこれで良し生きて味はう極楽浄土  杉本靖子

 

冬ながら芽を吹く蘭の花鉢に心安らぎ正月迎へり  石澤利夫

 

囲むには足りぬ独りの鍋料理きのうも今日も気ままな余生  鈴木ヨシ

 

日の出前凍れる路を摺り足で体操に向かふ元旦の朝  瀬谷隆夫