友人と会った。

尊敬できる学生時代からの友人。

旦那もお子さん2人も順風満帆な生活。

色々ご苦労も当然あっただろうけれど、

私から見て、理想的な生活。

頭の良い友人で、子育ても工夫していたし

甘やかさない教育に共感もしていた。

お子さんも素直で、頭の良い子ばかり。

正直、嫉妬でなく単純に羨ましいと思っていた。

 

しかし高校生の長男さんが

自律神経失調になってしまったとのこと。

大ショック。

赤ちゃんの頃から知っていて、

がんばって受験して、良い学校に行けて、

学生生活を楽しんでいたと思っていた子が、

今、思うままの生活ができず苦しんでいるという。

 

友人は

「子育ての中で、我慢させすぎたのかも知れない」

と言う。

長男さんは、親に甘えることができない性格。

周囲にヘルプを出せないで、抱え込んでしまって、

疲れ果ててしまったのか。

私にも心当たりがある。

ドキリとした。

 

え、でもさ

両親のせいなの??それって

(敢えて母親とは言いたくない)

学校の責任は無いらしい・・・が

色々と周囲との軋轢はあったらしい。

中学生だろうが高校生だろうが

大人が庇護すべき場合もあるだろうに

高校生なんてもう目が届かないだろうに

両親の責任になるのか・・・チーン

 

そういえば、私自身の学生時代

進学校にいて勉強漬けの日々。

体調を崩してせっかく入試で入った中学校を

辞める子も何人かいた。

自律神経失調で物理的に学校に来られない子もいた。

いま、退学した彼女は紆余曲折あれど仕事して自立してお子さんもいる。

あの当時の彼女の親御さんも

「我慢させすぎた」と後悔していたのかな・・・

 

自律神経失調でも希望を捨てることは無い。

むしろ高校生ならいくらでも挽回できる。

「自分を知る、限界を知る」ことは貴重で、

実は一番大事な経験。

これからの長い人生に向けて、立ち止まる時期を

数年持ったところで、それが何だと言うのか。

大人の今だからそれがよく分かる。

でも当人はきっと、「レールから外れた」ことを

焦ってるんじゃないかな・・・

私自身が学生時代そういう考えだった。

視野が狭いと、焦りがち。

どっしりと構えて休養していただきたい・・・

 

自分の子どもは、早い段階で諦めているから

期待もしない。

何かあっても「まあ、仕方ない」と思える。

それだけ、今までの生活で色々と諦めてきた。

それでも、期待したいし応援もしたい。

「諦めつつも、一縷の望みをもって」

教育してきた。

でも、諦めることにも慣れてるから、

失敗しても「まあいいや」と思ってきた。

 

障害があろうとなかろうと、

「人生、何があるか分からない」

ことを痛感させられた。

子どもが大きくなれば、親の完全庇護下には置いておけない。

予期せぬ攻撃に晒されて、体調を崩してしまうこともあるだろう。

ちょっとひと休みして、回復して、

合理的配慮を受けて、チャレンジして、

いつでもリベンジできる、そんな世の中になって欲しい。

 

一人の人間を育て上げるって、何て大変なんだろう。

親の教育が、子どもの人生や生きる力に影響し続ける。

やりがいよりも、重責・不安を覚える。

辛い。

怖い。