歩けメロス 17 ステゴロ | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい


<<  ガァキ~ン ! >> 

<<  バキ~ン ! >>


「  ぁあああ ~! 」










  近衛隊長の剣が折れ

  刃が あらぬ方向へ飛びました。


<<  ビユ~ン ! >>


  折れた剣の刃が メロスの鼻をかすめて 

  だらしなく伸びた鼻毛の先端を 

  切断しながら飛んで行きました。


「 う”ひゃぁぁぁあ” ~ ! 

  ささったら死んじゃうだろうが ~!

  オイラを殺す気か ~! 訴えてやる ~! 」
 
  メロスは腰が抜け 少しおもらしました。


「 ふふ 自慢のダマスカス鋼の剣も

  折れてしまったな、

  貴様の剣が薄刃のカミソリならば

  俺の剣はナタだ、

  この剣は 二本の剣を合わせ一本に あつらえた

  分厚く折れにくい 実戦向きの剣なのだ 」


「 く そ ~ ! 

  卑怯な剣を使いおって !

  この剣は  すご~く 高かったんだぞ ~! 」


「 もう自慢の剣がないぞ、

  どうだ降参するか ! 」


「 ふざけるな ! 

  貴様などには 拳で十分だ !

  お前に 素手で戦う度胸があるか ? 」


「 よし、かかってくるがいい ! 」


  ケントリュウスは 剣を 投げ捨てました。


  近衛隊長は スーパーヘビー級の

  体重を載せた右フックパンチを繰り出しました、

  おそらく衝撃は1トンに届くくらいでしょう

  パンチは空気を切り裂き 唸りを上げました。


 <<  ブ~ン ! >>





       続 く