バレンタイン・チョコ贈答禁止法 | 藤花のブログ 詩と

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    20XX年 

    遠い国のテロル紛争に巻き込まれた

    とある国の政府は 

    熱狂しやすい 愚かしい国民を巧みに煽り

    国土防衛隊を正式に国軍とし 

    同時に徴兵制を復活させた  

    有事の際 膨大な人口を有する隣国に対抗するため 

    徴兵制を施行し 付帯条項として

    若者を戦場に 送り易くするために

    恋愛に至る 男女交流の元凶ともなる

    バレンタイン・チョコ及び 

    ホワイトデー・キャンデーの

    男女間贈与を 禁止する法案を可決した



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  「 このシーズンは 取り締まりに忙しいようだな 」


  「 あぁ 闇チョコが 出回っているからな 」


  「 この頃は 見つからないように
  
    口に含んだチョコを 口移しで

    渡してる奴らがいるらしいぞ 」


  「 ふしだらだ 許せん ! 」


  「 よけい 男女間の風紀が乱れ 事態は悪化している 」


  「 由々しき事態だ 兵役につくべき一般人の若者に

    お気楽で 楽しい恋愛などさせてはいかん 」


  「 そうそう 愛は人を平和主義にしてしまいがちだ 」


  「 兵士に恋愛は必要ない 

    通信衛星搭載ロケットと称した

    有人操縦大陸間弾道プルトニ▼~ム搭載

    ダーティ・ボム・ミサイルに

    操縦士として乗せるからね

    どうせ生きて戻らないし ~ 」


  「 アトミック・ボムにしなくても 

    プル▼ニュ~ムを 広範囲にばら撒けばいいのさ 

    人が住めなくなるからねぇ 」


  「 愛するのは国家だけでいい

    ガチガチの愛国心をもつ兵士にするため 

    洗脳してでも愛国心を植えつけなくてはいけないのだ 」


  「 愛だの 恋だの ラブ&ピースなど もってのほかだ

    戦争の駒 消耗品の兵士が 軟弱になってしまう 」


  「 自らの命を賭して 敵兵士を殲滅できる

    都合の良い 残虐な兵士にするためには 

    殺伐とした気持ちを 保持させなくてはいけない 」


  「 日常の鬱憤を 敵国に向けさせるためにもな 」


  「 地上戦の最前線に送り込む 下層負け組連中は  

    もっと厳しく取り締まらなくてはいけないぞ 」


  「 そうとも そうとも

    首相の 標ぼうする 

  『 びゅ~てぃふる国 』 を護るためにもな 」


  「 下層の貧乏な 負け組連中には ばんばん 

    お国のための礎に なってもらいたいものだ 」


  「 もっとも 新兵は

    ゲンホゲホ発電所の廃炉作業をさせているがな 」


  「 もう正規の募集では作業員が集まらないからなぁ 」 


  「 人手は必要だが 下請け孫請け曾孫受けで

    ピンハネ ピンハネ 日当が安くて

    作業員のなり手がいないんだもの 」


  「 しょうがないよね 愛するお国のためだ

    若い者には 犠牲的精神を発揮してもらいたいね

    うははうははうはうはうははは ♪ 」


  「 間違っちゃいけないが

  『 びゅ~てぃふる国 』 てのは

    貧乏負け組の 一般国民のためじゃない 」


  「 そうだ 支配階級にとって

    都合の良い国ということだ ぐふふふ ♪ 」


  「 口から水を吐く肉食動物像でお馴染みの

    アジアの都市国家の 『 びゅ~てぃふる国 』 は 

    金持ち優遇の ソフトなファシズム国家だからな 」


  「 あぁ 金さえあれば天国だ ぶひょひょ ♪ 」


  「 為政者の我々には いにしえの

    クラディウス2世の気持ちが 良くわかるなぁ ~  」


  「 ホント そうだ

    俺さま達のような 『 びゅ~てぃふる国 』 の中心に巣食い 

    この国を差配する高貴な構成者は 高みの見物 ~♪ 」


  「 やばくなったら国を棄てて

    プライベートジェットで たか飛び

    金で 他国の永住権も確保してあるし

    ス△スに 銀行口座もあるし

    安心安全な永世中立国で ぬっくぬく ってか

    うひゃははははははははは ~ ♪ 」






    西暦269年
    ローマ皇帝クラウディウス2世が自由結婚を禁止した。   
    家族や愛する者のもとから去りたくないと
    若者たちが兵士としての従軍を拒否し
    戦争に出たがらない事態に手を焼いてのことだった。
    バレンタイン司教が この策に反対すると、
    クラウディウス2世は 司教を処刑させた。
    処刑の日は司教の記念日として 
    愛の誓いの日( バレンタイン・デー )になった。