「 さて どうしたもんだろう ? 」
具体的に 誰を襲えばいいのか 狼は考えました
「 人間の男は 凶暴で 乱暴で 残酷なので
反撃をするには リスクがあるしぃ
弱い人間を 狙わなくては ダメだろうなぁ~ 」
少ない脳みそで必死に考えました
「 そうだ! 女や 子供を 襲おう
我ながら 良い考えだね ~~♪ 」
狼は 卑劣な事を 考えつきました
「 女といっても おばさんや ギャルは
男以上に 怖そうだし
男の子も あのガキのように ろくでもない
悪魔のような存在だから 避けよう
弱っている お婆さんや
年端の行かない キャワユイ女の子を
ひどい目に遭わせてやろう~~ ♪ 」
狼は 顔を歪めて ほくそ笑みました
「 いひひひ さて どいつを狙ってやろうかな ~ 」
狼は 適当な獲物が いないかなぁと考えました
「 そうだ 森に 一人暮らしの お婆さんが住んでいたぞ
たまに 女の子が訪ねてくるようだったなぁ
この身に受けた傷を 何倍にもして返してやろう
どんなヒドイ目に あわせてやろうか うひひひっ ♪ 」
打撲で痛み 噛み合わせの悪くなったアゴを さすりながら
妄想を ふくらませ 的外れの復讐に 燃える狼でした
「 虐げられた者の 怨念を 知るがいい うぷぷっ ♪ 」
嗚呼 お婆さんと 少女の運命は いかに ?
続 く
「 狼が きたぞ~! 」 と
叫んだ 羊飼いの少年は その後
「 カバだ ワニだ 虎だ ライオンだ 象だ 」と
虚言が エスカレートして
結局 村人達に ぼこぼこ袋叩きにされ
羊たちにも ますます バカにされるようになりました
めでたし めでたし
教訓 嘘にはリアリティが大切です