オオカミのブルース 3 ( 狼少年 ) | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい



         「 さて どうしたもんだろう ? 」




          具体的に 誰を襲えばいいのか 狼は考えました




        「 人間の男は 凶暴で 乱暴で 残酷なので 

          反撃をするには リスクがあるしぃ

          弱い人間を 狙わなくては ダメだろうなぁ~ 」





          少ない脳みそで必死に考えました





        「 そうだ! 女や 子供を 襲おう 

          我ながら 良い考えだね ~~♪ 」





          狼は 卑劣な事を 考えつきました




        「 女といっても おばさんや ギャルは 

          男以上に 怖そうだし

          男の子も あのガキのように ろくでもない

          悪魔のような存在だから 避けよう 

          弱っている お婆さんや

          年端の行かない キャワユイ女の子を 

          ひどい目に遭わせてやろう~~ ♪ 」






          狼は 顔を歪めて ほくそ笑みました




        「 いひひひ さて どいつを狙ってやろうかな ~ 」




          狼は 適当な獲物が いないかなぁと考えました




   
        「 そうだ 森に 一人暮らしの お婆さんが住んでいたぞ 

          たまに 女の子が訪ねてくるようだったなぁ 

          この身に受けた傷を 何倍にもして返してやろう 

          どんなヒドイ目に あわせてやろうか うひひひっ ♪ 」

   





          打撲で痛み 噛み合わせの悪くなったアゴを さすりながら 


          妄想を ふくらませ 的外れの復讐に 燃える狼でした

   



  

        「 虐げられた者の 怨念を 知るがいい うぷぷっ ♪ 」

        




















            
           嗚呼 お婆さんと 少女の運命は いかに ?








                  続 く

















         「 狼が きたぞ~! 」 と


           叫んだ 羊飼いの少年は その後


         「 カバだ ワニだ 虎だ ライオンだ 象だ 」と 


           虚言が エスカレートして

           結局 村人達に ぼこぼこ袋叩きにされ

           羊たちにも ますます バカにされるようになりました




           めでたし めでたし
















           教訓  嘘にはリアリティが大切です