さきのNASAのキャラハン博士は40億年まえの隕石から宇宙由来の
DNAを発見したという話だが、
有機物であるDNAの寿命がそんなに長いのはおかしいと思うだろう。
しらべてもなかなかそのような知見はみあたらない。
ひとつだけあったが孫引きなのであまり説得力があるとはいえない。
ここだ

一部転載:

現在では、ワトソンとクリックのDNAの「二重らせんモデル(Double helix model)」の発見によって、細胞分裂の際にDNAがもとと全く同じ分子を正確に複製する仕組みや、DNAのもっている遺伝情報がRNAを経てタンパク質に伝えられる仕組み(Central Dogma)がすべて明らかにされてきた。そこで、「選別交配」ではなく、「DNA書き換え」によって、超人を創造しようという試みが出てくるわけだ。DNAに欠陥のない人間の創造は、必然的にDNAに欠陥のある旧人類たる私たちとの共存の問題となってくる。時間の問題だ。ところが、今このDNAに「寿命(Life)」があることが発見されて、大変な騒動になっている。

 Kotaku Japan 2012年10月15日の記事によると、『ジュラシックパーク』は実現不可能だという。なぜなら、DNAはそんなに長持ちしないからだという。

 800~6000年の間に、非常に良く似た条件で埋められたニュージーランドの絶滅した「モア」という鳥の骨を158本解析した結果、DNAの生態系に入った化学物質等の半量が消失する「半減期」は521年だと科学者は判断した。

 521年(?)の半減期は、-5度という理想的な温度で水に触れることも無く、その他の悪条件も無いことが前提でのことであり、読み取ることが出来る十分なDNAが得られるのは150万年前後、全てのDNA配列は680万年で破壊されてしてしまうとのこと。当然、約6,550万年前に絶滅した恐竜のDNAを読み取る作業は到底不可能というわけだ。

「これは、琥珀に閉じ込められた古代の昆虫から恐竜のDNAを採取するという主張が誤りだということを裏付けることとなりました。」と話すのは、オーストラリアのシドニー大学でコンピュータ進化生命工学を研究するサイモン・ホー博士。しかし、「現在ある最古の真正のDNA配列の50万年前という記録を破ることは出来るかもしれない」という。

 Natureの報告によると、サンプルに使用したモアのDNA劣化の内、38.6%は月日の経過によって発生し、残りは環境によって発生しているとのこと。これらの要素を含めて全てを解明しない限り、危険を孕む要素のある絶滅した生物を現代に蘇らせるのはリスクが高いのだという。

※絶滅種のDNA配列は680万年で霧散消失してしまうらしい。現存種のDNAは更新されていくので大丈夫らしいが、それでも現在の人類もDNAを書き換えられた新人類にとって替わられれば、結局、霧散消失は避けられない。まったく、大変な時代に生まれたものだ。