ある朝の女性専用車のはなし | 学生国際協力NGO FEST TOKYO メンバーブログ

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国際協力の最先端へ―――― 
現地の自立発展を目指す様々な思いを綴ります。

こんにちは(^^)




はじめましての方も、

いつもご覧いただいている方も、

ありがとうございます。




第4期 事業局長の

松澤南奈と申します。




FESTは10月をもって3年生が引退し、

11月から第4期をスタートさせました。





私は渡航前後の活動班の都合で

3年生と密に関わることがあまりないまま

お別れが来てしまいました。





別れは辛いものでありながら、

たくさんのありがとうで溢れた

素敵なイベントのようにも感じます。





今日は国際協力とは全く関係ないのですが、

中学時代に友人がスピーチでしてくれた

私の心の中に今も残っている話を

みなさんとも共有したいと思います。








毎朝ラッシュ時に電車で通学していた彼女。

背の低い彼女は押しつぶされないように

女性専用車を使うことにしていました。






ある朝、彼女がいつも通り電車に乗っていると

途中の駅で若い男性が駆け込んできました。

しかしその車両は女性専用。

彼はそれに気づいていないようです。






近くにいた女性が彼に声をかけました。


「ここ、女性専用車ですよ」


さて、あなたがこの男性だったら

なんと答えるでしょうか。




「すみません」

「ごめんなさい」

「気づかなかったんです」

「すぐ移ります」





さしづめこんなところでしょうか。

彼は軽く「すみません」

と言ってからこう答えました




「ありがとうございます 」






日本人はすぐにへこへこと

「すみません、すみません」

と言ってしまう印象があります。

話題の謝罪の文化ですね。






しかし何かを指摘したり、

気づいたことを伝えるとき、

別に謝ってほしいわけではないですよね。

むしろ謝られてしまうとこっちが悪いことをしたようで

申し訳なくなってしまいます。






「ありがとうございます」

言われて嫌な人はいないはず。

感謝されるようなことをしたつもりがなくても

ちょっといいことをした気分になるかも?

口にした方も、言われた方も嬉しくなる、

「魔法のことば」ともしばしば称されます。







中学2年生でこの話を聞いて以来、

私が日常生活でありがとうという回数は急激に増えました。

素直に感謝の気持ちを伝えて、

「すみません」の時もセットで。

自分のひとことで、

だれかの気持ちがちょっと明るくなるかもしれない

こんな素敵なことはありません。







今よりちょっといい世界になることを願って、

わたしがこころがけていることのひとつ。

もう心がけなくても身についてきたんですけどね(^^)