古代マヤ遺跡、「夜の太陽の神殿」が発見される(グアテマラ)



音史のブログ-古代マヤ1


米ブラウン大学の考古学者スティーブン・ヒューストン率いる研究チームが、メキシコの国境付近のグアテマラ北部にあるピラミッドの墓の上に1600年前の 「夜の太陽にささげるマヤ神殿」を発見したそうだ。

マヤ文明は、メキシコ南東部、グアテマラ、ベリーズなどいわゆるマヤ地域を中心として栄えた文明で、マヤの人々は天体観測に優れ、非常に精密な暦を持っていたとみられており、太陽暦を使用していたことからも、太陽とは深い関わりをもった文明であることが伺える。

 夜の太陽の神殿が発見されたピラミッドは、初代エル・ソルの王家の創始者と統治者のリーダーを埋葬したディアブロのピラミッドの墓の可能性が高いそうだ。

Ancient Mayan 'night sun' temple found in Guatemala


 「毎日同じように日は昇り、地上全てに浸透していくことから、太陽は王の権威を象徴したものだろう」とスティーブン・ヒューストン氏は語る。「この太陽の神殿は、最も強力で配的である王と天の連携の証を祝う為に建てられたと推測される。」

 発掘された夜の太陽の神殿に装飾されたマスクは、高さ5フィート(1.5メートル)近くあり、それぞれには太陽の相が西へ東へと移動するにともなったように化粧細工が描かれていた。

音史のブログ-古代マヤ2


 「神殿には、14個の彫刻されたマスクがあるが、これまで、そのうちの8個だけが出現し文書化されている。全部のマスクを掘り起こすのには相当時間がかかるだろう」と、このプロジェクトに参加した米南カリフォルニア大学のトーマス・ギャリソンは語った。


音史のブログ-古代マヤ3


 今年5月、グアテマラ・シュルトゥンにある古代マヤ文明の住居跡で、古代マヤ文明最古の暦が発掘されたというニュースがあったが、これからますますマヤの秘密が世に出て来ると思うとちょっとわくわくしてきちゃうよね。




<カラパイア 記事より>