世界一豪華なリムジンバス

デルフト工科大学（オランダ）の宇宙飛行学教授ウボ・オッケルズ氏主導で、オランダのスーパーバス・プロジェクトが立ち上がった。時速150～250キロという高速で運行するバスのために、オランダの高速道路脇に新たに「スーパーレーン」を増設するという大規模な計画。快適さ・利便性・行き先まで直行という、車や電車に匹敵する交通手段を提供するというコンセプトだ。

バスと言っても、ご覧の通り近未来的スポーツカー。リムジンのようでもある。

システムは、乗客が電話やネットで申し込みをし、実際にバスが乗客の家まで迎えに行ったり、街の中心地で乗客をまとめて乗せたりするというもの。乗客の出発地や行き先次第でフレキシブルなルート選択をし、移動時間の短縮を目指すが、まだまだシステム自体は検討中の段階。

冬季は凍結防止のために専用道路の路面を暖める必要があるなど、スーパーレーンにからんだ課題が今後検討される。もちろん車体のデザインなども大事だが、スーパーバスの計画はその他にも、道路などの基幹設備、物流、安全性、信頼性、経済的実行可能性など多岐にわたる研究を必要とする。

プロジェクトの費用は現時点で700万ユーロ（約7億7000万円）と概算されており、デルフト工科大学の指揮のもと、大部分が国の援助で行われる。

＜RocketNews24記事より＞