昔はヒッピーと呼ばれていたようだが、今ではバックパッカーが通称。
登山に使う大きなバックを背負って世界を旅する。
日本人の多くがバックパッカーを貧乏旅行、ヒゲをはやすなどのイメージを抱いているだろう。
俺が一人旅を始めた頃は確かにそのような感じだった。
けど、今は違う。
旅の道中多くの欧米人、アジアの人を見ていてバックパッカーには定義などごく僅かしかないと気づいた。
それは登山に使う大きなバックを背負って世界を旅する。
身なり格好は人それぞれだが、俺自身多少髭は生やしても基本的には剃るようになった。服装も汚い格好から多少清潔感を持った格好に変えた。
海外に行くと日本人のバックパッカーの汚さには唖然してしまう。それでも先進国の端くれかと。確かに旅をすることで開放的になり普段はやすことのできない髭も伸ばしたくなるだろう。だが、世界の旅人を見ていても髭を生やす割りあいが多いのは日本人。これは現地の人にも言われた。
それにこれは一つ思ったのだが、日本人と欧米人とではバカンスの過ごし方に差異があると。
俺自身日本のスタイルより欧米的なスタイルのほうがリラックスできる。
旅人には様々は人と出会う。しっかり前を向いて旅をしている人、沈没者など。
俺は多くの人と出会い自分の人生というものを考えていた。
普通に就職し家族を持ち一つの仕事を全うする。
その人生もいいだろう。
けど、俺自身そのような人生はできないような気がする。
きっとまた旅に出て行きたくなるだろう。ただ今後は家族や彼女を連れて。
これはわがままな生き方なのかもしれない。
俺自身もそう思う。
だが、一度きりの人生を決まりきった生き方はしたくない。
この考えは旅を通して学んだ。これにはリスクは伴うがやりがいのあるものでもある。
職業を旅人とはしないまでも、従来の日本的な休みが全然とれないシステムで生きるより仕事は大変でも、某米的なバカンス(3週間以上の休みだった気がする)というものが自分には必要だろう。