10月10日(日)。
 
もし、タイムマシンで時を遡れるなら、この日の私に忠告してあげたいのは、
 
「午後から電車が止まって混乱するよ」
 
残念ながら、そんな忠告など知る由もない私は、朝10時過ぎの大宮駅から東北新幹線に乗車。
 
 
スタンプ収集の目的だけで新幹線に乗るような真似も、本当に久しぶり。
 
辿り着いたのは、
 
 
栃木県の那須塩原駅。
 
 
畜産が盛んな那須塩原は、生乳の生産量が本州ナンバーワンを誇ります。
 
栃木県全体としても、北海道に次ぐ全国2位の生産量で、本州では1位。
 
栃木の牛乳というと、どうしても「レモン牛乳」のイメージが強いのですが、確かにスーパーやコンビニで那須塩原の牛乳が売られているのを見た記憶はあります。
 
「ぎゅぎゅまる」に関しては、今回初めて知りましたけど(笑)。

 

 
みどりの窓口内にあったスタンプ台で押印したのは、
 
 
かつて東京の上野から秋田までを運行していた寝台特急「出羽」のヘッドマーク。
 
今なら秋田新幹線や東北新幹線がありますが、昔は東京から東北地方に行くまで一晩かかっていたんですね。
 
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JR宇都宮線にて、隣駅の黒磯駅へ。
 
 
乗ってきた下り電車が、そのまま上り電車として折り返すので、出発までの短い時間で、急いで改札の外にあるスタンプ台へ。

 

 
何組かの親子連れが列に並んでいましたが、スムーズに列は消化され、すぐに自分の番が巡ってきました。
 
 

「特急つばさ」は、かつて東京・上野から宇都宮、黒磯を経て、福島県と宮城県を抜けて、秋田駅まで繋いでいた列車です。

 
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再び宇都宮線に乗り、今度は宝積寺駅に向かいます。
 
 
木製の格子型天井が印象的な宝積寺駅。
 

 

2008年に改築された駅舎は、新国立競技場の設計でも知られる隈研吾氏の事務所によって設計されたもの。

 

こちらのスタンプは、普段は駅スタンプが置かれている台に用意されていました。

 

 
この駅のスタンプは、寝台特急「鳥海」。
 
かつて東京・上野から日本海側の山形県、秋田県を走り、終点・青森まで運行されていた寝台特急です。
 

 

最近だと、寝台のある列車というと「サンライズ出雲」くらいしか乗る事が出来ませんが、ちょっと前までは色々な寝台特急がありました。

 

子供の頃、一度でも乗る機会があったら良かったのになぁ…と、ちょっと残念な気持ちですね。

 

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この駅で宇都宮方面の電車を待っていた時に、例の事故が発生したというアナウンスがありました。

 

埼玉の蕨市にある変電所の火災による停電で、首都圏のJRは続々と運行見合わせ。

 

宇都宮線も上下線が揃って止まってしまったので、生まれて初めて訪れた駅で1時間以上も足止めを食らってしまいました。

 

いつ運転再開するか分からず、駅から離れる訳にもいかないので、

 

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ひたすら天井を眺めながら、黙々と時間が過ぎるのを待つしかありません。

 

こういう「何もしない時間」も、旅の一部です。

 

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ベンチに座りながらウトウト眠りかけていたら、ようやく宇都宮まで運転再開。

 

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しかし、ここから埼玉へと向かう区間は、まだ運転見合わせ中。

 

しかも、運転再開の予定は「未定」。

 

当初の予定では、栃木県内のスタンプを一通り集めてしまおうと思っていたのですが、この状況では帰宅を優先しないといけません。

 

とりあえず…

 

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餃子の像を撮影。

 

いや、帰りの電車の事を心配しろよって話ですけど、ここで私が焦っても電車が動き出す訳じゃない。

 

という事で、

 

 

スタバで一休み。

 

いや、それどころじゃない状況なんですけど(笑)。

 

 

スタバのアプリにて、しっかり栃木県のメダルを獲得してから、ようやく本来の目的へと向かいます。

 


他の乗客が帰りの電車を求めて改札に殺到している状況で、私だけスタンプ台の前へ。
 
 
この「寝台特急あけぼの」も、東京・上野と青森を結んでいた路線。
 
このスタンプで、今回の栃木遠征は終了となりました。
 
 
残り4駅は、改めて次回。
 
まあ、駅を巡る楽しみが残った、とポジティブに捉えておきます。