私の過去のキャリアの失敗事例を御紹介すると約束したので、赤裸々に語りたいと思います(笑)

USCPA(米国公認会計士)を志したのは、海外駐在中であった8年前。

日本側企業と現地企業とのマッチングを進めるに当たり、現地企業の信用調査の一環として、財務諸表を分析する必要があったから。

財務諸表を作成する会計ルールは各国ごとに異なりますが、現地企業の多くは米国会計基準(US-GAAP)に基づいて作成していました。

日本側企業(特に中小企業)にとって、海外企業との取引や提携は、社運を賭けたプロジェクトであるため、一片のミスもあってはならないという思いから、米国会計基準を真剣に理解したいというのが動機でした。

どうせ米国会計基準を学習するのであれば、それに関わる資格を取得してしまおうと安易に考えて、発見したのが、米国公認会計士でした。

定数管理を行っている日本の公認会計士は難易度が高いことで有名ですが、米国公認会計士は、会計学を専攻した米国大学生が卒業時に取得できる難易度です。

不透明な需給調整を行うのではなく、一定の要件を満たすプロフェッショナル間の自由競争を促進するという米国の考え方を具現するような資格となっています。

一般的に、米国公認会計士の受講開始に求められるスキルとしては、英語力(TOEIC730点程度)と会計の基礎知識(日商簿記2級)くらいと言われています。

比較的取り組みやすい米国公認会計士ですが、日本が国家資格であるのに対して、州単位での登録資格となります。

これによって、各州ごとに受験要件が異なるため、大学等における会計学関連の単位取得を必須とする州もあることに注意。

私は大学は経済学科、大学院も経済学科ということで経済学系の単位取得ばかり。

グアム州での受験に必要な会計学単位(24単位)をグアム大学のオンライン講座で取得しました。

なぜグアム州を選んだかといえば、米国公認会計士試験の4科目合格後にLicense(免許)を取らなくても、Certificate(証明書)を発行してもらえること。

米国公認会計士の業務を始めるのではなく、スキルの証明が必要ということであれば、Certificateを発行するのはグアム州だけなので、グアム州での受験をお薦めします。(※License登録していないCertificate保有者は「USCPA-Inactive」と名刺などに記載することになります)

ということで、グアム州での米国公認会計士Certificateをめざし、学習を開始したのが8年前でした。(続きはまた)