■25歳。元ヤマンバGAL。キャバ嬢&風俗嬢専門のヘアメイクさんの職業観とは?。 | 前川孝雄の"はたらく論"

前川孝雄の"はたらく論"

「人が育つ現場づくり」の専門家集団(株)FeelWorks代表取締役の前川孝雄が、この国の人材育成・キャリア支援をあるべき方向に持っていく処方箋を書き綴ります。


テーマ:

**********************************************************************************

【働く女性を応援する1回完結セミナー 開催!!】


□7/15(水)19:30~20:30など
なぜ男性上司はあなたの気持が分からないのか?
 \3150

**********************************************************************************



若手女性の働く実態をルポしていくなかで、

この国の労働市場がいかに二極化しており、かつ

極と極の間に長く深い溝が横たわっているかを痛感します。


若者において、特に深刻であるとも感じます。


先日も、フリーランスでキャバ嬢専門のヘアメイクを手掛ける

25歳の女性の話を聞くことができました。





「父は大手銀行に勤めるサラリーマンでした。

 10歳以上年下の母とは社内結婚。

 母は21歳で結婚し、そのまま専業主婦になりました。」


妹と2人姉妹、父親の仕事の関係で転勤が多かったものの、

男の子と一緒になって遊ぶ

元気な子供だったそうです。


そんな彼女に転機が訪れるのは、小学校2年生の時。


「父の会社から電話がかかってきたんです。

 『お母さん、いますか?』って。


 ちょうど、妹をエレクトーン教室に連れていっている時で

 社宅には私一人で、エレクトーン教室のパンフレットを探して

 母を呼び出してもらいました」


しばらくすると、母親は顔色を変えて帰って来、

妹と一緒に、同じ社宅のうちに預けられ、

そのまま、飛び出していったそうです。


くも膜下だっそうです。父が。

 会社で会議している時に、寝ているのかと思ったら、違うかったらしく」


五日ほどで、そのまま亡くなられたといいます。

まだ41歳の働き盛りでした。


社宅は1カ月ほどで出ないといけなくなり、

母子3人、千葉の母方の実家近くにアパートを借りたそうです。


「その時の記憶は、哀しいというより

 『お父さん、いなくなったんだ。』という感じでした。

 『また、引っ越しか』って。

 たぶん妹はもっとわけわかんなかったと思います」


「引っ越すと、母は知人のつてで

 小さな会社に再就職し、事務の仕事を始めました」


ただ、父親が大手企業に勤めていたため、

遺族年金や退職金などもあり、

生活に困るということはなかったそうです。


「母も仕事しはじめたといっても、

 夕方には家に帰っていましたし、父はもともと家にいなかったので、

 生活はあまり変わりませんでした」


「父が亡くなってつらかったのは、しばらくたってからです。

 当時は今ほど離婚も多くなかったし、

 片親というのが、珍しかったんです。


 ふだん何気なく友達と遊んでいても

 お父さんの話題になると、ごまかすようにしていました」



彼女は、地元の中学校に進み、

テニス部にも入ります。


「部活もしてたんですけど、ちょい悪って感じになっていきました。

 当時はミニストップにたまって、他校の子たちと話すのがカッコよかった。

 ムラサキスポーツの袋持って、ヤマンバGALだったんです、私。」


そんな様子が目立ち、

先輩の女子から「ボコられたり」もしたそうです。


「ヤバいなって思ったのは、

 本当に仲良かった友達が先輩4人からボコられてて

 私も呼んでこいっていわれた時。


 怖かったけど、その友達、同じ片親の子で大事だったし、行きました。

 『ぶっ飛び加減がムカつく』って。

 ひたすら平手でやられました。

根性焼きも。今でも痕残っています(笑)」



先生を呼んだり、逃げることは全く考えなかったといいます。

その瞬間逃れられても、またやられるからといいます。


高校は、地元の高校の中で、

校則がゆるくて、家から近い、少しワルいところに入学。


「ダンス部があったんです。

 ガングロでルーズソックスで踊っていました。

 eggとか雑誌で流行ってたし。


 他校の生徒も入ってるパラパラサークルにも入って

 週に2回は渋谷行ってました。

 ミーティングして、イベントの話とかパー券のさばき方とか」



SPEED、MAX、アムロちゃん、ダ・パンプ

とかを聴いて踊っていたとか。


「勉強ですか? 全然(笑)。

 高校に入ったときは学年で4番だったんですけど、

 パラパラやったり、友達の家に深夜遊びに行ったりしてたら

 2年生のときには、クラス38人中34番でした。


 朝から日サロ行って、昼休みからこっそり学校行く毎日でしたし」



ヤマンバGALだった彼女も高校2年から、

ガラッと変わったといいます。


「マックでバイトして月5-6万は稼いでました。

 当時、アルバローザとかミジェーンとか流行ってて、

 ViVi読んで、お姉系ファッションに変わったんです

 紺ハイソ(ハイソックス)とかはき始めました」


勉強が苦手になってきた彼女は

大学進学は選択肢になかったといいます。


「母が『どうするの?』って聞くので

 自分なりに考えて、美容師の専門学校行くこと決めました。

 

 ちっちゃい時からファッションとかコスメとか好きだったし。

 キムタクのビューティフルライフとかも流行ってたし」


母親は特に反対することもなく、そのまま進学。


うちの母って、放任主義なんですよ。

 一応、わるかった時も叱られるんですけど、

 「わかった、わかった」って言ってたら、それで終わってたし」



美容師専門学校の選択も、

よく行く渋谷に行きやすい、有名、学費が安いと理由

で決めたとか。



美容師は憧れの職業であり、

好きだけでできそう、

手に職がつく、

仕事場が家とつながっててラク

と考えていたといいます。


「専門の2年になったら、まわりはシューカツにみんな焦ってて。

 でも、私はとらばーゆとかサリダとか見てて、

 そんなに焦らなくてもなんとかなると何もやってませんでした。

 なんか美容チェーン店とかダルいじゃないですか。

 シャンプーだけで3年って」


そんなに彼女は卒業直前の1月に転職雑誌で見つけた

社員数20名弱のヘアメイクとエステシャンの事務所に就職する。



芸能系にコネのある事務所で、アイドルの握手会とか

 売り出し中の子の宣材の仕事とかしてました。

 一見、華やかですけど、内心は

 仕事しはじめたら、こんなはずじゃなかったって。


 なんか不規則だし、上から怒られるし、

 現場の空気が居心地悪いし


小さな事務所の常で、ヘアメイクだけでなく

エステの仕事もするよう社長に言われた2年めの時に、

退職を決めたそうです。


「だって、エステやりたくて入ったんじゃないし。

 22歳でした。すぐ次はきまると思ってたんですけど、

 全然決まらなくて。。。」


就職氷河期のさなかだったためです。


「仕方なく、美容師の派遣に5社くらい登録

 紹介されたセットサロンでお水の人たちのセットの仕事

 夜6時から9時までするようになっていきました。

 日当は4000円。なんとか家賃は払おうって。」



彼女は中2でサッカー部の男子と付き合って以降、

ダンスを通じたり、いろいろな男子とも付き合ってきたそう。

今も彼と一緒に暮らしているのて、家賃も半分で済む。


苦しかったから、キャバ嬢もやりました

 でも、あんまり稼げないんですよね。

 仕事時間以外でもメールとかで営業しないといけないし」

 


そのうち、仕事で知り合ったカメラマンから紹介されたりして

フリーの仕事が広がっていく。


「なんか、もう就職しなくてもいいかなって

 月に35万から40万くらい稼げるようになってきたし

 確定申告もしてますよ-。こんな感じかなって。よくわかんないけど(笑)

 気づくとフリーになってたって感じです



キャバの子たちとは、ageha見ながら、今一番売れてますよね。

 どんな風にする?とか言いながらし仕事してます

 私はグラマラスとか読んでるんですけど。」



「今は風俗のお姉さんのヘアメイクの仕事もしてます。

 吉原のお姉さんって、すごいなって思う。

 いろんな事情で、ソープで働いてるんだけど、

 

 普通に街歩いててもびっくりするくらいキレイな人もいるし。

 男の人がこの人なら5万払うっていう気持ちもわかる」


「去年、不景気になったら、風俗の撮影のお仕事が増えたんです。

 キレイな宣材写真撮りたいって。

 でも、もっと景気が悪くなると、急に減っちゃいました」



彼女の平均的な1日は


●朝6時半~10時半  朝キャバのヘアメイク・セット

                歌舞伎町の店の専属、

               10人程度のキャバ嬢をこなし日当7000円


●昼            ソープ風俗嬢の撮影の仕事

            

●夜19時半~0時くらい 夜のキャバ嬢のヘアメイク・セット

              上野の店の専属、

               一人単価1500円



そんな彼女の仕事の喜びは何なのでしょう?



「嬉しいことですか?

やっぱ、リピートしてくれると嬉しいです

 キャバやってる子が、次の店行って「うちの店にも来てよ」とか言われると

 すごい嬉しい。」




不満は何でしょうか?



「ウーン。プライベートがないことかな。不規則だし。

 休みたいときは、朝キャバだけやって、

 あとはフリーにするとか自分で決めないと」


一時はキャバ嬢もやっていた彼女は

キャバ嬢をもう一度やる気はないという。


「だって、稼げないですよ。

 看護師さんとか介護の仕事のほうがよっぽど稼げると思うし。

 罰金や営業だってしんどいし。


 いまやってる子たちはかわいそう。

 私は仕事について、先輩からいろいろ教えてもらえたけど、

 何も知らずにその世界だけしか知らすやってる」


彼女がヘアメイクの仕事で先輩に教えてもらった言葉は

「お金は天下の回りもの」だとか。


若いキャバの子とか、もっとお金ほしい。

 時給4000円ほしいとかいってるけど、

 私からしたら、それだけの仕事してる?って言いたい



 ずっと、この夜の世界で生きている彼女に

 一般企業で働く会社員、OLはどう映るのでしょうか?



OLって、やってみたい!

なんか、学校みたいじゃないですか。

 ランチどこ行く?とか、社内恋愛とか


会社員のおじさんって、なんかすごい堅そう。

 営業はハードなんだろうなぁ


驚くほど、別世界のように語ります。


でも、会社が守ってくれる環境でもなく、

苦労し、努力して仕事をするプロとしての自覚は生まれている。


有名大学を出て大手企業で働く

入社2-3年めの社員にはない逞を感じました。


最後に彼女に、将来の夢を聞いてみました。


「うーん。

 今のままのスタイルで生きてくかなぁ。

 専業主婦もいいかなって思うけど。今の彼かどうかわかんない。

 30歳くらいまでには結婚したいな」



ソフト化、サービス化していく企業社会、

正社員として教育を受けられる若者が先細りしていく日本、

いったん不安定な労働形態を受け入れたら、その世界にどっぷり浸かる。

他の働き方や社会に荒れる機会もなく、現状維持しか視野になくなっていく。


若者の可能性を拓き、未来を広げるために、

大人たちは動かなければならないのではないでしょうか。



**********************************************************************************


【2011年卒の大学生の就職応援1回完結セミナー 開催!!】


□7/27(月)17:00~18:00など
失敗する就活、敬遠される就活生 」 \1050

□7/30(木)17:00~18:00など
人事をウンザリさせる、自己PR&志望動機 」 \1050

**********************************************************************************



**********************************************************************************


【働く女性を応援する1回完結セミナー 開催!!】


□7/15(水)19:30~20:30など
なぜ男性上司はあなたの気持が分からないのか?
 \3150


**********************************************************************************


キャリアナビゲーター・前川タカオの”はたらく論”

「部下を育てる上司力」第一人者

前川孝雄の最新刊、いよいよ発売です。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◆就活テクより、働く目的意識が大切だ!

8月生募集開始、企業はすごい人ばかりを採用したいわけじゃない。



キャリアナビゲーター・前川タカオの”はたらく論”


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


●誰も教えてくれなかった男社会の謎を学ぼう

 9月生募集開始、ずっと働くために、「自然体のワタシ」を。


キャリアナビゲーター・前川タカオの”はたらく論”

 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■大人たちよ、「働く」を語ろう

10月開塾、志あるリーダーの参加を待つ!

キャリアナビゲーター・前川タカオの”はたらく論”


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


()FeelWorksの活動は、以下でもチェックくださいね。
◆FeelWorksのホームページ


前川孝雄@FeelWorks代表取締役さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス