「夏~っ」って感じる野菜も色々ありますよね。
ま、「スイカ」辺りが皆さん一番に浮かんでくるんじゃありませんか?
でも「スイカ」って言うと、ひねくれた奴が
「あれ、野菜かぁ?」
「お前、スイカを野菜炒めにいれんじゃろう?」
とか言い始めますからね。

ま、甘くてデザート的にいただきますから、果物って感じもしますよね。
農学的には、果物≒果樹ですから、読んで字の如く「樹」に成るモノが果物で、「草」に成るモノが野菜ですので、スイカもイチゴも野菜のカテゴリーに入りますけどね。

他には、「キュウリ」「トマト」「カボチャ」「ナス」など果菜類の殆どが夏野菜ですね。
「トマト」の中には暑さを嫌う品種もあって、むしろ春秋野菜って感じのもありますけどね。

「花オクラ」です。「トロロアオイ」とも呼ばれています。

ホラ、メチャクチャ「夏」でしょ?

要するに「ハイビスカス」をそのまま野菜にしたって事ですからね。
アオイの仲間は観賞用の草花にも野菜や有用作物にも沢山ありますね。
熱帯花木の「ハイビスカス」以外にも「タチアオイ」「ムクゲ」「フヨウ」などの夏の花や、ハーブに用いる「マロウ」や「ローゼル」もそうです。
おなじみの「オクラ」や「ワタ」も同じ仲間ですね。
変わり種ではCO2を吸収してくれる「ケナフ」もそうです。

でも、結構野菜としてのレベルも高く、同時に観賞価値も高い「花」となると「花オクラ」が一番ですね。

結構大きなゴージャスな花ですよ。

トラタロー君はあまり興味なさそうです。

生のままでも食べれるのでサラダに入れてもいいし、酢の物やおひたしも食欲の落ちる夏場にはイイですね。
その名の通り花にもかなりのネバネバ成分があります。
あの粘りは「ムチン」だそうで、胃粘膜を守る効果も期待できるかも知れません。
味はクセがなく、あまり「花」である事を意識せずに食べれます。
適度な食感と粘りで、以外と存在感のある食材です。
栽培は簡単、温度と陽光さえあれば雑草的に育ちます。
性本来、「夏の申し子」なんですね。
タネ沢山採れそうですので、来年どうぞお試しを!