品種紹介です。今日はカボチャね。
「バターナッツ・ルゴサ」です。

コレね、どうも、かなり誤解を受けてる品種なんじゃないかと思うんですよ。
名前がイケませんわ。「バターナッツ・ルゴサ」って・・・
本場のイタリアでは、形がバイオリンに似ているので「ヴィオリーナ・ディ・ルゴサ」と呼ばれてるらしいんですよ。
この呼び方の方が良かったんだけどね。
種類としては「ニホンカボチャ(Cucurbita moschata)」なんですよ、ね、Cucurbita moschata で、もっともポピュラーな品種は?ッてなると、欧米では「バターナッツ」ってなるんじゃないかと思うんですね。
んで、形も似てるから、じゃあ「バターナッツ・ルゴサ」でいんじゃないの?ってなったんじゃないかと・・・・
ハナシそれますけど「ニホンカボチャ」ってのも酷い呼び方ですよ。
カボチャ類は全部中南米原産ですからね。
その中で、日本に来てから(多分中国経由でね)良く栽培されて、各地に色んなタイプが出来た種類を「ニホンカボチャ」って厚かましく自分の国の名前で呼んでるんですよ。
だから、「イタリアのニホンカボチャ」とか「中国のニホンカボチャ」とか、ややこしい話になるんです。
まあ、ウチでは外国産のタネ入手して栽培してコッチでタネ採ってッてやってるだけですから、育種学的にどの品種同士が近縁なのかってまではわかりませんけど、育てて見た感触では、「バターナッツ」より「つる首かぼちゃ」や「鹿ヶ谷南瓜」に近い感じです。

ホラッ、大きさも倍くらいありますし、形も皮の感じも色も違うんです。

でかい実になると片手で持つのがやっとくらい。因みに私、スパン24cmあります。
手、でっかい方です。

葉っぱも白い模様が入って「つる首かぼちゃ」や「鹿ヶ谷南瓜」とソックリです。

雌花や実を見なければ見分け付きません。

雌花もホラ、「つる首かぼちゃ」を太短くした感じ。
勿論、元々Cucurbita moschata と言う同じ種の植物ですから、まあ、人間にも白人や黒人や東洋人や色々居るのと同じ様なもんで、似てたり違ってたり個性があるワケです。
味は「バターナッツ」にも「つる首」にも似ています。
作り方、と言うか「穫り方」によってはかなり「つる首かぼちゃ」に近い甘みが出ます。
「つる首」は「バターナッツ」よりずっと甘いですからね。

「穫り方」って言うのは、私もまだちょっと完全にマスターできてないんですけど、完熟収穫後に数週間置いて後熟すると甘みが増すような気がします。
この辺りは、熟度や収穫時期、保存場所などのカラミもありますから、必ずこうやったら甘い、ってトコまでいってません。
もうちょっと良く調べてみたいと思っています。
栽培的には、ニホンカボチャ中最強レベルの草勢で、グングン育ちますので、それなりに肥えた土地が良いでしょう。
雌花は夏の後半で良く付きます。雌花が咲き始めるのは「バターナッツ」より遅目ですが、実の太りは早くグングン肥大します。
ッて事で、「バターナッツ」とは別物と考えていただいた方が良いと思います。
ホント、丈夫で良く出来て美味しい品種、しかも、結構イタリア野菜らしさを味わえます。
もっともウチみたいに手不足で放任栽培しかやらない(できない)圃場では、ほっといても穫れるくらいの品種じゃないとムリなんで、みんな強いのばっかですけどね。
草勢強いので勢い付くと場所食います。ご心配な場合はネットに登らせて下さい。いくらか実は小さくなりますが、省スペースになります。
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