今日の品種紹介は「節成キュウリ」です。
葉っぱの付け根ごとに実がなるヤツね。
ま、単純に考えてその方が沢山穫れますからね、最近のF1品種なんか皆んな「節成」です。
凄いのになると一箇所から3つも4つも穫れるヤツもあります。

トマトやナスだと、あんまり実が沢山成りすぎるのも「大丈夫かぁ・・・」って気がしますけど、キュウリの場合は幼果を収穫しますからね、しかも殆どカロリーゼロ、水とミネラルと繊維質だけですから、沢山穫れてもあんまり木は傷まない感じがします。

で、在来種の節成キュウリって事で、「聖護院節成」と「加賀節成」のお話です。
コレね、区別付きませんよ。

どっちかが「聖護院」でどっちかが「加賀」なんですけどね、良く似てるでしょ。
多分、左が「聖護院」じゃないかと思います。
「聖護院」の方がチョット男性的な感じなんですよ。断面三角形ですしね。
「加賀」は微妙に丸みを帯びています。

キュウリって絵的にあんまり面白くないでしょ?今風に言うと「バエない」って感じ。
やっぱりね、トマトみたいに赤くてツヤツヤしたヤツや、スイカみたいにボリュームがあって柄の入ったのや、マスクメロンみたいに網目入ったのや、他にないキャラの立ったのが「バエる」でしょ?
それで面白くないから、ついつい写真撮るの忘れるんです。
記事書こうと思って探したら少ししかないんですよ。苦労します。
来年からもう少しキュウリも写しとこうと思います。

写真ないので古いの引っ張り出してきたんですけど、皆んな「聖護院」の野良生えです。
草勢もちょっと「聖護院」の方が強いような気がします。
収穫期間も「聖護院」の方が長いですね。「加賀」は早く成り始めますけど夏前半までって感じです。


畑の傍の草叢に野良生えた「聖護院節成」です。

首のトコがチョット濁った色で、反対側の先っちょに明るい縞が入ります。
で、イボイボは黒くハッキリしています。
この特徴は「加賀節成」も同じです。
まあ、京都と金沢って昔から日本海側のメインストリートですからね。元は同じモノから別れたのかも知れませんね。
どちらも来歴はイマイチはっきりしません。

どちらも完熟果は綺麗な「イタチ色」、形もほぼ「イタチ」です。

こんなに良く似ていますが、同時に栽培しても大丈夫、絶対に見分ける事が出来るんです。

食べてみるとすぐ分かります。味が全く違います。
「聖護院節成」は、いかにも伝統野菜的な古風で重厚な味わいです。歯ごたえも強目でお漬物にして美味しいタイプ、どちらかと言うと「大人の味」です。
「加賀節成」は、ちょっと現代的な甘口、果肉もやや柔らか目で、子供さんにも好まれそうです。
出来れば作り比べ食べ比べていただきたい品種です。

イマイチ特徴が描き切れてませんけど、「聖護院節成」販売ページはコチラ↓
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分かります?「加賀節成」ちょっと女性的な感じなんですよ。
この感じ、伝わるかな~・・・・
ま、育ててみて下さい。
「加賀節成」販売ページはコチラ↓です。
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