コレね2018年9月20日 、にフェイスブックページに書いた記事です。
ヤフーブログから引っ越してきて、ヤフーの方に書いてた記事は全部こっちに来てるんだけど、1年くらいヤフーに書いてなかったのでその間の記事をチョイチョイこっちに追加します。
日に1件アップしてたのですが、間に合わないので2、3件ずつアップします。
2種類目のハイブリッド・ライス(F1米)の「ミツヒカリ2005」が無事出穂しました。
1つ目の「ハイブリッドとうごう3号」よりかなり晩生ですね。
どっちが良いじゃなくて、色々タイミングの違うのがあるのは有り難いですね。

先日の「ハイブリッドとうごう3号」よりは少し小さい様
コシヒカリの3倍近いです。

出穂の揃いは「ハイブリッドとうごう」より遥かに良く、
もっと日当たりが良ければ、あと2割くらいは大きくなる

出穂前はもっと濃い葉色だったのですが、やはり穂が出る
元肥も追肥も何にも無しですから、もうチョットさめてく
なかなかさめません。
綱を引くとか、竹竿で押すとか、過剰な肥料分を消耗させ
カメムシもあまり居ないのですが、新しい田んぼなので、
来年はヤバイかもしれません。
ただ、全体の印象では、草勢が強い品種は虫にも草にも強
コッチも不耕起直播ですが、苗立ち率もそんなに悪くなく、どうにか栽培として格好が付きました。
しかし、田んぼ自体は「ハイブリッドとうごう」の方より問題が多くて、先ず土が肥え過ぎてて完全な窒素過多です。
上の段の方は真砂土がちなのですが、コッチは枯れ葉や枯れ草が溜まって腐植も多く、ちょっと湿気もあって低い部分は小さな猪のヌタ場みたいになっているくらいでしたから、最初からまあまあ分かっていたんですけどね。
時間に余裕があれば、一夏は果菜類などを作ってちょっと窒素を消費させればよかったのかもしれませんね。
更に窒素過多だと過繁茂になるワケですが、周囲の樹木の伐採が間に合わなかったので日当たりが悪く、窒素過多のクセに分げつは少ないと言う変な育ち方になりました。
重ねてこの「みつひかり2005」と言う品種も、もともと分げつの少ない品種なので、一箇所3粒播きで心配だったのですが、株張りは当初の期待の半分くらいしか出来ませんでした。
怪我の功名で過繁茂にはなりませんでしたが、葉色はツバキの葉みたいに真っ黒になってますから、病虫害は避けられません。
ウンカが大量発生して田んぼの真ん中辺りがヘコんでしまいました。

分げつが少なくて株張りが出来ず、スカスカですけど、一
真ん中の向こうにある黄色い部分はウンカでやられた所で
ウンカにやられて黄色くなって成長が止まった所です。
拡大は止まっている様ですが、被害株からは正常に出穂し
ウンカは水面に沢山落ちています。
水中に魚やヤゴや色んな生き物が居ればみんな食べられて
一年目なのでカエルもヤゴもゲンゴロウも少ししか居ませ
来年はメダカやドジョウも入れたいと思います。
「葉いもち」はあまり出ていませんが、これから気温も下がり雨も降りますから、出穂後の穂首に「穂いもち」が来る可能性は高いですね。
栽培は最悪でしたが、品種的には良い所が沢山見つかりました。
このハイブリッドライス2種はどちらともジャポニカ系とインディカ系のF1なのですが、インディカの特徴なのか葉っぱが全く垂れません。直立しています。
葉が垂れて重なり合わないので、大柄なイネですがこれなら植栽密度を上げ易いのではないかと思います。
また、非常に腰が強い感じです。
まあ、穂も非常に大きいので重さもかなりかかりますから、最後まで見ないと分かりませんが、今の所、コケそうにはありません。
倒伏にはかなり強いのではないかと思います。
収量的にはもう純系品種(固定種)や在来種は問題にならないレベルでしょう。
あとは「味」ですね。
今年は両種とも窒素過多なので味の評価は難しいですが、来年は要領が分かってきますから、もう少し上手く作って味も収量も評価できる様にしたいと思います。
ウンカは田の中を歩くとブンブン飛び回るほど湧いていましたが、9月に入って急に涼しくなったら毎朝水面に沢山落ち始めました。
単に世代交代で次の幼虫が生まれて、寿命の来た成虫が死に始めただけかもしれませんが、とりあえず被害は一段落しているように見えます。
今年は秋雨が早かったので、穂が出揃った後で天候が安定すれば「穂いもち」は蔓延しないかもしれませんが、このまま悪天候が続けば大被害も出かねない様な状況です。
作付ける時に、土が肥え過ぎているようなので耐病性の高い「みつひかり2003」の方で行こうかとも思ったのですが、先ずは収穫より品種特性を理解する方が先なので、栽培成績は来年以降に期待するとして、イモチには弱いのですが、本命の「みつひかり2005」を選びました。
病害虫は出るなら出るで、虫や病気の動きをしっかり観察して熟知しておく、と言う事も重要だろうと思います。
これで、痩せ地で無肥料の「コシヒカリ」、肥沃地の「ハイブリッドとうごう3号」と「みつひかり2005」3種類が出揃いました。
不耕起直播での疎植栽培は苗立ち率にまだまだ課題が残っていますが、とりあえずは今年の収穫は無事迎える事ができそうです。



