晴れたり雪が降ったりと、不順な天気が続いています。

    今日はまた、お日様が出ていても、風がとても冷たいですね。

    裏庭の「蕗の薹」は、過日「天ぷらにして食べました。とても柔らかで

    苦味も少なく美味しく頂きました。 沢山あるので摘んで冷凍し、後日

    「蕗味噌」をつくります。

 

    今若い人たちのLINEなどでは、文章の終わりに「。」をつけるとダサい

    そうですね。

    僕達の世代は、どうしても「、」とか「。」とかをつけないと、文章が

    収まりません(気持ちが悪い)。

    文章には「句読点」木造の場合はをつけてと、習った所為でしょうか。

 

    いたずらに不安を煽るわけだは有りませんが、関東の地震ですが、前回の

    3月3日の千葉県東方沖の地震以降、今日9日の13時8分迄に計22回、発生

    しています。 普段もこの1/3ぐらいは動いていますし、今朝の4時26分

    のM4.5が最大ですので、さしあたっての影響はないないと思われます。  

   

     能登の余震ですが、20回とまだまだ余震が続いて居ます。

    能登半島と佐渡の間にある断層が、動ききっていないので、まだ大きな

    地震も予想されます。  

    そのときは、新潟など対岸に津波が押し寄せます。

    今は、平均はM3〜4ですが、たまにM4.9を記録。

  

     南海地震ですが、紀伊水道・宮崎北部・愛知西部などでも観測されてい

    ますし、先の能登大地震ではフイリッピンプレートに押されたユーラシア 

    プレートの隆起が原因といえ荒れている方もおられます。

     その延長線上では、太平洋プレートとフイリッピンブレーと両方に押さ

    れている相模トラフが問題ですね。

     現在では人間が予知出来ない自然の世界、地中の構造などは少ししか

    わかっていません。 

     島国で4つのプレートに挟まれた日本は、何時何処で地震が起きても、

    不思議ではありません。 統計からすると、後3〜40年後には、大きな

    地震が必ず来ます。

    でも明日かもしれません、何時でも準備をしましょう。

 

 

    前段が長くなりましたが、東日本大震災後建築物には「新耐震基準」が

    設けられましたが、震度5以上では多分倒れないだろうという程度です。

    木造の建物でも、同じ場所でも断層の側では倒壊は免れないでしょう。

    今までの、倒壊あるい半倒壊の木造建物を見ると、屋根の荷重などに

    耐えきれずに倒壊しています。

    また、二階建ての建物は、柱材が細いため地震の揺れに耐えきれず、金

    物が緩んだり千切れたりして、二階の重さに耐えきれず一階が倒壊して

    います。

    そこで、新耐震基準では木造でか金物の量と、壁の量(耐震壁)増やす

    ことで、耐力を増そうとしています。

    しかし、木造の場合は面積あたりの壁の量があればよく、構造計算は

    必要ありません。  耐震壁自体の耐震基準も数値でありませんから、

    不安がありますね。 新築の場合は、ぜひ構造計算をして下さい。

 

    前にお話ししましたように、基礎にちゃんとお金を掛けましょう。

    布基礎は壁厚を大きく、鉄筋も奢りましょう、底盤がある場合も厚く

    鉄筋量も増やしましょう。  

    隅の補強筋は必ず入っていることを確認しましょう。  

    できれば設計者ではなく、構造に詳しい人に管理してもらうのが賢明です。

    私事ですが、僕も20代の頃から銀行などでローンを組み、50代迄に3件

    の家を建て住み替えました。  最後の家は、大手のハウスメーカー

   (oサワホ ム)に、お願いしましたが、まるで考えられないような施工で、

    基礎や地下部分を全部やり直させました。 僕に建築の知識がなかった

    ら、酷い建物になっていたと思います。

 

   「耐震工事で施工」という謳い文句だけで、建築を頼むのはやめましょう。

    耐震工事にしたから、地震に対して大丈夫!ではありません。

 

    昔から、大きな地震の後に耐震基準が決められています。

    1950年(福井地震・関東大震災後)耐震基準が出来、1981年改定され

    耐震基準が改定、2000年(阪神淡路大震災後)現行新耐震基準が、建築

    基準法に改定されました。2011年の東日本大震災の後も、多少改定され

    ています。

 

    木造の建物、特に住宅は「使い勝手」や「見栄え」が、重視されます。

    吹き抜けを造ったり、天井を高くして大きな空間を作ったりと、使い

    易さより、古い言葉で「モダン」を重視されている方もおられます。

    近年では、省エネを主にしておられる方もおられるでしょう。

    でも、そこに住む人の「生命」を第一に考えてもらいたいと思います。

    壁の量を増やす(耐力壁)、水平力には聴くと思いますが、上下方向は

    どうでしょうか。

    昔は、通し柱(一階から二階へ通す柱)によって、部材の低下を図り、

    地震の際、柱の上下がが抜けて一階と二階で勝手な動きをすることを

    防いできました。  今では、金物やボルトがその役目をしていると

    思いますが、柱や梁の部材が細い為、柱・梁が裂けてしまい、又は釘

    が抜けてしまい、上下運動に付いて行けず抜けてしまいます。

    そこで1〜2階が捻れて、家の倒壊に繋がります。

    震災現場では、比較的新しい家の倒壊としてよく見かけます。

 

    また、ハウスメーカーなどは、耐震設計だから大丈夫!といって営業

    します。 確認もせず設計の机上での耐震、メーカーでの耐震実験で

    の実績を強調します。

    メーカーが念入りにしっかり建て、職人と金物も十分入れて建てた建物

    と、実際に建てた建物では全く違います。

    展示場などでしっかりと説明しますが、実際は壁などホッチキスで止め

    たり、ボルトの穴などが合わず再度開けたりしています。

    騙されては、いけません。

 

    どの道、家を建てるにはしっかりとした「大工さん」に頼みましょう。

    この頃は釘を使わないで、「ホッチキス止め」でベニヤ板を張っている

    大工さんも居るようです。  いくら表面は布や壁紙で隠しても、その

    強度は知れたものです、大きな地震でなくても弊害は出るでしょう。

    大工さんを選ぶには、今作って居る大工さんの建物や、建てた後入居し

    て居る方からに情報も大事です。  でも入居ずみの住人は、大工さん

    に忖度の可能性もあり得ますので、よく見極めて下さい。

 

    木造住宅の寿命は、一般的に30年で改修・点検が必要です。

    もしその間に、震度5以上の地震にあったら、点検修理が必要です。

    点検をしなかった場合は、次の大きな地震での倒壊の可能性は、大きく

    なります。      

    30年は、設備関係も寿命がきていますから、快適に暮らすには必要な

    ことと思います。

 

    皆さんお聞きになていると思いますが、建物防震には三つの耐震技術が

    有ります。

    今まで、木造建築の地震に対するお節介な話をしてきましたが、

    「耐震」「免震」「制振」などの言葉をご存知でしょう。

    耐震設計とは、建物の強度で揺れに耐える事。

         耐震の壁量、コンクリートや鉄筋・鉄骨の強度や量などで

         地震の振幅に耐える設計。

    免震設計とは、地震の揺れも受け流す設計。

         建物と地盤の間にダンパー(硬質ゴム)を入れて、ダンパー

         が地盤の揺れを吸収し、建物の揺れを少なくする設計。

    制振設計とは、地震の揺れを、ブレースや油圧などのダンパーによって

         抑える設計。  高層ビルの場合、中間層などに水槽を設置

         し、水槽内の水の揺れと建物の揺れが半するときに効果があ

         る場合もある。

 

 

    パソコンの調子が悪くなったので、一旦おわります。

 

                        (つづく)