中学受験生の親として嗜んでおくべきこと

絶対にやってはいけない中学受験生の保護者の振る舞い

「翼の翼」

専業主婦、有泉円佳の息子、翼は、小学二年生で中学受験に挑戦することになる。有名私立の中高一貫校を受験した経験のある夫真治と、それを導いた義父母。中学受験にまったく縁のなかった円佳は、塾に、ライバルに、保護者たちに振り回され、世間の噂に、家族に、そして自分自身のプライドに絡め取られていく。入試問題頻出作家が、過熱する親の心情を余すところなく描いた、凄まじき家族小説。

読了しました。いや。うん。

前評判は聞いていたんですけど、「２月の勝者のホラー版」ですかね。その通り。

作者の朝比奈さんは2020年に開成中や海城中の入試問題で作品が取り上げられた「中学受験生注目の作家」の一人なんですけど、これは子供じゃなくて親に読んでもらいたい作品ですね。

やっちゃいけないことのオンパレードなんです。

もうほんと、これでもかってぐらい中学受験生の親としてアウトなことをやりまくっとる。

気持ちはわかりますが、反面教師として、あるいは親が中学受験を迎える我が子に対しての心構えに、これから中学受験を始めようと考えている方の心の準備に。参考になる小説です。

重松清さん(入試問題で頻繁に作品が取り上げられる中学受験生超注目作家)の流星ワゴンはドラマ化もされましたが、主人公の息子はやはり中学受験でいろいろな問題を抱えていたことが浮き彫りなりました。

最近は中学受験を取り上げた小説が増えてきたように思います。ドラマあり涙あり喜びあり、友達関係、親子関係、家族、夫婦、成長といった様々なものが絡み合うのが中学受験ですから作家さんからした、美味しそうな材料ですよね

これも子供でなく親に読んで欲しい一冊

38歳、秋。ある日、

僕と同い歳の父親に出逢った――。

僕らは、友達になれるだろうか?

死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。

その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る

不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――?「本の雑誌」年間ベスト１に輝いた傑作。

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西島秀俊、香川照之主演で吉岡秀隆、井川遥が脇を固める。直木賞小説をドラマ化ということで鳴り物入りで放映したが視聴率は今一だったとのこと。私はめちゃくちゃ楽しめたし、泣いてしまったですけど。香川照之が演じる「昭和時代の38歳の男」ってのが今の若者うけをしなかったようだ。「昭和親父のハイテンションがウザイ」のような評価がネットで出てた。

私はおもしかったんですがね～