初めに言っておきますと、わたくし
２D格闘ゲームセンスほとんどありません。
ハニャッ、アッパー昇龍？
めくりってなんだいヒンベエ？（爆）
ドラゴンボールで例えるとヤムチャか天津飯程度です。
うーん、時々クリリンぐらいかなあ。
ギルティアなんかの対戦は
スーパーサイヤ人同士の戦いを見てるようです。
でも好きなんですよね。
ＰＳ版ストリートファイターＥＸの課題クリアしてくやつとか
全然クリア出来てないのにめちゃくちゃ楽しかったし
ストⅢなんかもブロッキングはかなり練習して
そこそこ出来るようになってましたし。
（しかしブロッキングどまりなのでその後が続かず意味無し）
ということで攻略的レビューはあまり期待出来ませんが
想い出話レビューは是非してみたいと思いましたので
お暇な方はお付き合い下さい。
まずはネオジオについて簡単に説明しときましょうか。
ゲーセンの基盤ってのはけっこう大きくて取り替えるのも大変だし
コストもかかった訳です。
僕も基盤コレクション時代の名残でごっついスチールラックがありまして
基盤はほんとに場所取ったよ。
それ以上に専用モニタとコンパネも場所取ったなあ。
今は歴代家庭用ハードが積んであります。
バーチャルコンソールのお陰でほとんど出番なくなっちゃいましたけどね。
そんな高コストと設置スペースの問題を解決する方法のひとつとして
ＳＮＫが開発したシステムが
ＭＶＳ（Multi Video System）、業務用ネオジオです。
要は家庭用ゲーム機の仕組みをアーケードに導入したんですな。
システムを用意して、ソフトはカートリッジ化。
ＭＶＳ専用筐体はカートリッジスロットが３つ位あったので
一つの筐体で何種類かのゲームを設置することが出来るようになりました。
昔レンタルビデオ店やゲームショップで見かけた人も多いかと思います。
でもゲーセン以外の場所で遊ぶのはなかなか恥ずかしいですよね。
対戦格闘モノにヒット作が多かったのもあってか
ゲーセンで専用筐体を見かけたのは初期の頃だけだったと思います。
MVSと同時に最初はレンタルソフトとして開発されたのが
ＡＥＳ（Advanced Entertainment System）、家庭用ネオジオ。
ユーザーからの要望が多かったので一般にも発売されましたが
ソフトの値段が家庭用としてはバカ高く完全にマニア向けのハードでした。
しかしながら家庭に居ながらアーケードと同様のクオリティで遊べるというのは
ゲーム好きな人なら誰しも抱く夢ですから業務用基盤を
安価かつ省スペースで購入することが出来たネオジオは
夢のハードだったと思います。
そんな事情で誕生したネオジオで、１９９３年に発売されたのが
サムライスピリッツです。
サムスピの難易度選択でＭＶＳとあるのは
ゲーセン仕様の難易度、ということですね。
それまで対戦格闘といえば拳で語り合うものでしたが
サムスピは武器を使っての果たし合い。
ゲーム性も一撃で体力をごっそり奪う強攻撃を
いかに相手にぶち込むかが重要でした。
今回遊んでみて改めて再認識。
とにかく強攻撃が強い強い。
必殺技より強い（と思う）。
まあ使用キャラにより多少プレイスタイルは変わりますけれどもね。
キャラクターは全部で１２種類。
設定での主人公は覇王丸。
で、ライバルの方が人気者というのは格ゲーに限らずマンガやゲームにも
よく見られる現象ですな。
サムスピでは橘右京、ガルフォードにシャルロット、
そしてナコルルあたりが人気者だったように思います。
王虎とかアースクェイクとか存在を忘れとったよ。
なんかあれです、パチスロなんかで今風にデザインされたナコルルとか
ばかり見てたのでデコゲー並に濃いキャラ絵に結構びっくり。
ボスは天草四郎時貞です。
操作はレバー＋４ボタン。
これはMVSの仕様がそうなってましたので。
弱キック、中キック、弱斬り、中斬りと割り当ててありまして
弱＋中同時押しで強キック、そしてサムスピ要の強斬りを出す事が可能。
擬似的に６ボタン再現。
ゲーセンによってはコンパネ改造してほんとに
６ボタンにしてるお店もありました。
サムスピには怒りゲージというものがありまして
相手の攻撃を受けると溜まっていき、ＭＡXまで溜まると攻撃力が
ぐっと上がるので強攻撃一発で半分以上の体力を削る事も可能。
まさに肉を斬らせて骨を断つ、非常に侍らしいシステムですね。
コンボで繋ぐ爽快感よりも一撃必殺、です。
故にコンボ数を競う華麗な戦いが主流だった当時としてはかなり異色です。
これは僕がへたれゲーマーだからだと思うのですが
テクニカルになりつつあった対戦格闘はなす術もなく瞬殺、
てっことも少なくなく楽しむにはかなりの努力が必要でしたが
サムスピは一撃の強さゆえのマグレ勝ちを拾う事が出来たので
下手は下手なりに楽しめるいい作品だったんじゃないかなあ、と。
でもやっぱり上手い人には太刀打ちできませんでしたけどね。
距離を詰めて斬り合おうとするとつばぜり合いになったりと
とにかく一撃を喰らわずチクチク攻めるにしても
一撃狙いにしても間合いが重要なゲームでした。
そしてこいつには触れておかないといけないでしょう、血の描写。
なにかと暴力表現にうるさい昨今ですがVCのサムスピ、
当時そのままに血ブシュー、胴真っ二つ！！
と遠慮なしです。
あまりにストレートな描写。
ＧＴＡと違って時代劇だからＯＫ、ということなんでしょうかね。
ＣＥＲＯレーティングってなんだろう。
それにしてもあれですな、２D格ゲーに触れなくなって久しいので
最初はCPU相手に１勝も出来なくて泣きそうでしたよ。
でも、何回か遊んでるうちに「しゃがみ強斬りは対空技」とか
「この攻撃はめくられるのでガード逆」とか色々思い出してきて
だんだん面白くなってきた。
で、思い出してくうちに
メスト（ゲーメスト）のムック本処分するんじゃなかった
と激しく後悔したのでした。
いやほんとに。
まさかまたこんなに読みたくなる日が来るとは思わなんだ。
そうそう、ネオジオ作品で遊ぶなら
ホリのファイティングスティックWiiは必需品だと思いますよ。
あの頃の熱さが蘇ります。
クラコンは操作をアナログスティックで操作すると
ネオジオＣＤのパッドっぽくてこれまた懐かしかったですけどね。
にしてもネオジオROM版サムスピは定価２８０００円。
バーチャルコンソールだとわずか９００ポイント。
まさに破格のお値段、めちゃくちゃお買い得です。
サムライスピリッツ（ﾈｵｼﾞｵ・D4ｴﾝﾀｰﾌﾟﾗｲｽﾞ）
２００７年１０月１６日配信開始・ＤＬに必要なＷｉｉポイント：９００
僕のおすすめ度 ８８％
（最低０、最高は一応１００）