今回は愚痴です(笑)

私の仕事は、売主さんと買主さんをマッチングさせる仲介業なんですね。

いつも、買う側、もしくは建てたい方向けに発信しておりますが、

「おうち売りたいんです」

という売却の相談もあります。

売却相談をいただいた際に、住所、土地の大きさ、建物の大きさ、築年数などを聞きます。

近隣相場や、過去の事例と照らし合わせて、大まかに「これぐらいの価格だったら売れる」という目星をつけて訪問査定に行きます。

実際におうちを見てから、

だいたい〇〇万円ぐらいで売却できるかと思います。

と金額の提示をします。

ざっくりこんな流れなんですね。

で、先日、築20年のマンションに、訪問査定にお伺いした時のことです。

自宅の売却を考えたきっかけが、

支払いがキツい

とのこと。

数年前に定年退職して、収入が年金のみになってしまい、管理費・修繕費もあるし生活が苦しいと。

住宅ローンが残ってるとなると、、、

住宅ローンの残高以上で売る。

もしくは、

売却額に足りない金額を出す。

しかありません。

なので、とりあえず、

ローン残高を見せてもらいました。

あらかじめこちらで想定していた金額よりも

300万円以上残ってるわけです。

正直これは厳しい。

今までリフォームもしたことない、築20年のお部屋に、近隣相場より300万円も高く売る付加価値が全くない。

ということは、

ローンを消す金額で売るのは不可能。

そんな金額では買う人はいない。

そうなると、

売却額に足りない金額を出してもらうしかありません。

ただ、、、

生活が苦しい

と言っている方なので、300万円の貯金があるとは思えない。

はて、どうしたもんか、、、

住宅ローンを組んだ当時の書類もちゃんと取っていたので、直近の明細と照らし合わせてみたんですね。

そしたら、残高の減り方がおかしいんです。

全然減っていない。

よく見ると、

直近の明細が、金利2.475%になってます。

これでは、なかなか減らないわけですね。

吉:

金利が2.475ですけど、銀行に相談はしなかったのですか？

お客さん:

相談に行ったんですけど、銀行は取り合ってくれませんでした。

吉:

いつ相談に行ったのですか？

お客さん:

先週です。

吉:

・・・・・・

先週ですか・・・

定年退職してからじゃ厳しいですね・・・

お客さん:

本当はここに住んでいたいんです。

できれば売りたくない。

どうにかならないものでしょうか？

吉:

このおうちに住み続けるのであれば、ローンを払っていくしかないですね・・・

退職金はもらっていないんですか？

お客さん:

退職金はもらいました。

吉:

そのお金はどうしたんですか？

お客さん:

手を付けずに通帳に入っています。

この先何があるか心配なので・・・

吉:

ちなみに、いくらあるんですか？

お客さん:

1,500万円です。

これです。

って通帳を見せられました。

・・・

・・・

・・・

お金持ってるじゃん！

ってか、

そのお金で住宅ローン全額消せるんですけど・・・

そもそも、

生活が苦しい

のも、その退職金を使ってないからでしょ？

何のための退職金？

もうそんなことはどうでもいいや。

私は何のためにここに来た？

・住宅ローンが厳しい

・退職金は使いたくない

・ここに住んでいたい

ただのワガママを聞かされた感じ？

ということで、さっさと帰りました(笑)

ホント何しに行ったかわからん。

ひとつ勉強になったのが、

住宅ローンを組んだ当時より

金利が下がっているとはいえ、

いまだに、変動金利2.475%で

払っている方がいること。

今じゃ1%切ってます！

フラットでも1.3%前後。

借換えをすればラクになる方がいると思います。

今の住宅ローンの金利が高い場合は、

さっさと借り換えを検討してくださいね。

退職してからだと、銀行が取り合ってくれませんよ♬

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