今日はフルタイム勤務の金曜日。

仕事をしていると、あれ?

なんだか胸が苦しいぞ。

水曜日も月曜日もこんなことはなかったのに、なんでだろう?

と思いながらも一日を終える。

職場で飲んだのはアーモンドミルクのペットボトル500mlを1本。

飲み過ぎたかもしれないが、仕事をして汗もかいたし、まあいいだろうと体の声に従って飲み干した。



帰りに迎えに来てくれた家族全員でコストコに寄り、2週間分の食材をどっさり買い込む。

コストコは昼間に行くと、アミューズメントパーク代わりに観光に来ている変な団体をはじめ、何の目的かスマホで写真を撮りまくっている勘違い女、そしてファミリーで試食コーナーにたかっている試食乞食が多い。

真面目に買い物をしている俺達からすれば、通路のど真ん中にカートを置いて写真を撮っているアホどものウザさは想像を絶する。

スタッフさんに空いている時間と曜日の秘密情報をいただいてからは、その曜日に行くことが多いが、今日はイレギュラーなので我慢して、さっさと買い物を終えた。

必要な食材を買い込んだ後、蝶野眼鏡を調整して納品してもらい、更にホットドッグとペプシを夕食代わりにフードコートで買い込み、もちろんそこで食べるような真似はせずに車の中で飲み食いしながら帰宅。

 

このご存じクオーターパウンドホットドッグは安いというだけでなく、本当に美味しいから重宝する。マクドを食べるくらいなら、これが350円だったとしても買う。おまけに飲み物が必ずついてくるのも嬉しい。でも飲み放題はいらない。乞食がフードコートの椅子をいつまでも占領するから。





帰宅して体重計に乗る。

あれ~?

おかしいぞ。

昨日の透析終了後のドライウエイト+300gしか増えてない。

コストコであれだけ食べて飲んだのに変じゃね?

というわけで、記憶をたどってみる。

朝起きてうんこしてマイナス。

しっこしてマイナス。

朝飯食べてプラス。

働いてマイナス?

500ccのジュースを飲んでプラス。

夕食食べてプラス。

(朝食+夕食+500cc)-(うんこ+しっこ+働く)=300g

うーん。

(250g+450g+500cc)-(150g+150g+働く)=300g

1200-300+働く=300

働く=300-1200+300

働く=-600

ほ~。

つまり俺は、今日一日の労働で600gの何かを失ったというわけか。

これが多いのか、それとも少ないのかはわからん。



それと、会社にいた時からの胸の苦しさが今でも感じられて気持ち悪い。

俺「なんだろーなー、この軽微な不調。気持ち悪いなー」

そこへ嫁ちゃんが。

嫁「あんた、脱水しとるで」

俺「え?」

嫁「一日中動いとったのにペット一本しか飲んどらんのは少なすぎや。汗もかいたのにDW+300なんてありえんやろ。どー考えても水分が足りてへん。つまり脱水や」

俺「そうかなー」

嫁「まあ、試しに飲んでみ」

サイダーを250ccくらいもらって飲む。

俺「ありゃりゃー、ごくごく飲めちゃったよ」

嫁「ほれみ。おかわりあるで」

俺「う-、そんなに飲んだら除水が大変になるよ」

嫁「飲めなきゃ飲まんでええ。飲めるなら飲め。体の声に素直に従うんじゃ」

俺「ごくごくごくごく」

嫁「ほっほー。飲みおるな」

俺「あー! 飲んじゃった! トータル500ccも飲んじゃったよ!」

嫁「これで単純に500g増加やな。ほれ、体重計に乗れ!」

俺「ドライウエイト+800。さっきからピッタリ500増えた」

嫁「そりゃそーやろ」

俺「どうしよう……」

嫁「でもな。これは塩分過多による飲水ちゃうで。脱水の補正じゃ」

俺「どっちも一緒だよ……」

嫁「にしても、中1日なら体重増加は3%までええんやろ。あんたの体重は90kgやから2.7kgまでOKや」

俺「ああっ! ずっとずっと隠し続けてきた俺の体重を!」

嫁「ええやん。どうせ家族しか読んどらんブログやし」

俺「……」

嫁「2.7kgまでOKなところ今時分で0.8kgやろ? 明日の朝飯と昼飯で計0.6から0.7増えたとしても全然余裕やろ?」

俺「そうだね。明日の朝、うんことしっこでいくらかは出すし、予定では1200くらいの除水で済むはずだから、いいけど」

嫁「……でな」

俺「え?」

嫁「あんた、胸苦しさ、どうや?」

俺「あ、あれ? そういえば……いつの間にか消えてるぞ」

嫁「な? うちが思ったことは正しいねん。あんた、ドライを低く設定しすぎやで」

俺「え?」

嫁「昨日のブログに書いとったアレや。技師が勘違いして、前回の100に更に上乗せして200乗っけて、合計300引いたアレじゃ」

俺「それが?」

嫁「火曜は-100で体調良好、ところがどっこい、木曜は間違って-300としたら調子が悪うなった。で、本来のあんたの適切なドライはその間、つまり-200にあるとうちは見とるわけや」

俺「なるほど」

嫁「それとな。『家に帰って変な汗が出て、夜中に足先が冷たくなって起きた』なんちゅー症状は、脱水による透析困難症の一種やで」

あとで調べてみたところ、嫁ちゃんが調べてくれた透析困難症に見られる症状は以下のようなものがあり、その大半は確かに昨日からの俺に見られた。

動悸・・・胸苦しさと不整脈があった
冷や汗・・・変な汗をかいた
気分不良・・・少し感じた
吐き気・・・これはない
筋けいれん・・・そういえば昨日の透析中に足がつりかけた!
胸痛・・・胸苦しさがあった
意識障害・・・さすがにこれはない

とうわけで、昨日の除水は引きすぎという結論。

宇宙意思のお導きにより、俺のドライウエイトは現在-200が適正値ということでファイナルアンサー。

俺「よし。それじゃ明日行ったら、-100でも-300でもなく、その中間の-200をドライに設定してもらうことにするよ」

嫁「しかし、透析ちゅうのは奥が深いなー。ちと羨ましいわ」

俺「え?」

嫁「ほっといても二日にいっぺん、プロの医療従事者があんたの体をメンテしてくれてんねん。血圧も、体重も、体調不良の愁訴も、ちゃんと対応してくれよる。こんな恵まれたことがあるか?」

俺「言われてみれば……」

嫁「うちな。あんたが透析始めるようになって、ほっとしとる自分がおることに気づいたんや」

俺「?」

嫁「あんたが末期腎不全の頃は、いつ倒れるか、今倒れるか、苦しそうやな、どないしてんか……そんなことばっかり考えとった。でも透析を始めてから、そないな不安は一切合切消えた」

俺「なるほどな」

嫁「ほんと、透析さまさまやな」

俺「俺もそう思う」

ドライウエイトが合わないとどのような症状が出るかを観察し、それを逆算して適正値をはじき出したとしても、クリニックが対応してくれなければ水の泡。

だけど俺の通っているクリニックは、ありがたいことに患者の声にきちんと耳を傾けてくれる。

そういえば次回土曜日は胸部レントゲンでCTR(心胸比:肺の幅に対する心臓の幅)を調べるって言ってたっけ。

心胸比はドライウエイトの設定にも関連する値らしいし、今まで計ってもらったことがないため、かなり楽しみ。

男性は50%以下が基準値だそうだけど、果たしていくつだろうか。

……こんなことばかり考えていると、かなり楽しい。

 

で、今日、職場で久しぶりに会ったクライアントさんに言われたことを思い出した。

ク「いや~俺さんご無沙汰でしたけど生きてましたか良かった良かった! それにしても随分とお元気になられちゃって! どうされたんですか!?」

俺「スリーナインに乗って惑星メーテルまで行ってきたんです。で、プロメシュームに機械の体をタダでもらって」

こんな回答をして笑ってもらったけど、これってあながち間違ってないよね。