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●これがFATIMATAが考えるセネガルツアーの絶対条件だ!⇒第37話
2005年
目を覚ました。
ヤマはまだ隣で寝ていた。
今まで寝ていたマットと違って、寝心地が良かった。
それに、ベンジーの家とは違い、開放感に満ちてすがすがしい。
今日の夜、参加者たちがダカールに到着する。
みんなをこの家に連れて来る。
昨日までの不安が一変して、今はとても待ちどおしい。
ヤマも目を覚ました。
ヤマは伸びをすると、「準備開始」とベットから飛び降りて、掃除をし始めた。
私も自分の荷物を整理すると、台所の食器を確認し、明日の朝食に必要なコーヒーや砂糖などの買出しに出かけた。
やっとワークショップの実感が沸いて来た。ヤマとのその準備が楽しくてしょうがない。
初めて企画するセネガルワークショップ。
日本人がセネガルワークショップを企画するのは自分が知ってる限りでは私が初めてだった。
いろんな勇気がいったけど、今はもうすぐ始まるワークショップに期待が膨らんでドキドキしていた。
買出しが終わるとビンタに電話して私たちが滞在してる場所を告げた。
ビンタとの話で明日からダンスクラスを始めることになった。
家の庭がちょうどいいスペースになっていて、そこでクラスができる。
ものすごくいいロケーションだった。
庭に出て少しサバールステップを踏んでみた。
すると部屋の中にいたヤマが窓から顔を出して、手拍子を叩き始めた。
最高に楽しい。
これを他の日本人と一緒に味わえると思うと、楽しみすぎて身震いが起きるほどだった。
ある程度の準備が整うと、ヤマと二人でテレビを見始めた。
みんなを空港まで迎えに行くまでまだ時間があった。
この時間が長い。
「もう、そろそろ出た方がいいんじゃない?」
落ち着かない私はヤマにそう提案してみた。
「今から行ったって、空港でたくさん待つだけだよ。」
ヤマはそういうと、テレビを見続けた。
この家にあるテレビは鮮明じゃなく、アンテナの接触が悪いせいか少し雑音が入る。
だけど、どの家庭のテレビもそんな感じで、画面が砂あらしで音声をかき消すレベルにならないと、誰もテレビを叩かない。
ヤマはその雑音を全く気にしていないようだった。
そうこうしているうちに、参加者がダカール空港に到着する時間が近づいて来た。
私たちは少し防寒してタクシーに乗り込んだ。
外はちょっとジトっと生暖かい感じだったが、風が冷たかった。
タクシーを飛ばすと、家から空港はそんなに遠くなかった。
タクシーの中から空港の人だかりが見えると、すこし気持ちが焦った。
もう、あの人ごみの中で私のことを探していたらどうしよう。
私の理想は、ゲートから参加者たちが出て来た瞬間「こっち、こっちー」と手を振ること。
タクシーから出ると私は走りだした。後ろを振り向くと、ヤマが遠くからゆっくりついて来ていた。
空港の入り口は迎えに来ているセネガル人がたくさんいて、壁のようになっていた。
彼たちは背が高いから、中のゲートが全く見えない。
セネガル人たちの隙間を掻き分けて、見えるところまで顔を出した。
スーツケースを持った人たちがパラパラと空港内から出て来始めていた。
しばらく待ってみたが、アフリカ人やヨーロッパ人ばかりで、小さいアジア人がなかなか出てこない。
20分が過ぎ30分が過ぎ、柵を握り締めていた手がだんだんしびれてきた。
後ろを振り返ると、ヤマが腕を組んでボーっと立っていた。私が振り向いたことに気が付くと「来た?」というジェスチャーを私に送った。
私は首を横に振り、引き続きセネガル人たちの隙間へ割り込んで、彼女たちが出てくるのを待った。
第59話へつづく
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