文章を書いたら、一人でも多くの人に読んでもらいたい。
読んだら、面白いと思ってもらいたい。
そうですよね。
わたしもそのように思って書いています。
「面白い」にはいろいろあります。
興味深く感じるのも「面白い」ですし、笑えるのも「面白い」。
なかなかいい、という意味で「面白い」という人もいます。
きょうは、笑える「面白さ」について考えてみたいと思います。
笑える文章にはユーモアがあります。
上手にユーモアを取り入れたいものですね。
ところがこれがかなり難しい。
どのようなことを心がけると、文章にユーモアが生まれるのでしょうか。
ユーモアのある「楽しい文章」を書く作業というのは、じつは楽しい一方ではありません。
極端にいうと、ストイックになる必要があるとわたしは思います。
たとえば、以下のことを禁じ手にしてみる。
だじゃれ。
自虐。
いじり。
下ネタ。
その代わりに、これを入れる。
パロディ。
会話。
繰り返しのギャグ。
シチュエーションコメディといわれるような状況のおかしさ。
比喩を自分独自の言葉にするのもいいと思います。
比喩とギャグは同じものとわたしは解釈しています。
人間味を入れる、という方法もあります。
自分の心に徹底的に正直になって書くのです。
本人は真面目なのに、なぜか面白い、という達人の域に達することもできるかも知れません。
いまいったことを一度に学べるのが落語です。
映像で見るのもいいですが、わたしは寄席や演芸場に足を運ぶことをお勧めします。
シチュエーションを共有するという、笑いの前提を体感することができるからです。
笑えるところだけでなく、地の文に当たるような描写の部分にも注意してみてください。
少しハードルを上げすぎたかも知れません。
文章にユーモアを含ませることは、わたし自身、長年求めてきました。
それは、とりもなおさず、文章の品ともいえるものだと思っています。
チャレンジするには最高の課題です。
どうぞ勇気をもって臨んでくださいね。
羽生さくるの文章教室個人授業。
随時受けつけております。
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受講料は7,000円+消費税10%になります。
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