先日の文章教室は「手紙」がテーマでした。
手紙を書くとき、いえ、書き出すまでに、わたしが決めることや選ぶことについてお話をしました。
さらにその大前提があります。
それは「心が動く」こと。
いままさに東京では桜が満開です。
見上げて「綺麗だな」と思う。
そのとき、心が動いています。
体は立ち止まっているけれど、心は、桜に向かって動いている。
月夜の帰り道。
駐車場にさしかかると空が広がり、月に見つめられているよう。
心は動いています。
心が動いたら書きたくなります。
誰かに伝えたくなる。
一人の人ならそれは手紙ですし、たくさんの人に向けるならエッセイ。
どちらも変わらないのです。
わたしの心が動いたから書く。
同じように心を動かしてくれる人に伝えたくなって書いたら、それは恋文かも知れません。
最近、心が動いたことはなんでしょうか。
そのとき浮かんだのは誰の顔。
その人に向けて、書いてみませんか。