ICUで挟まれる

 

 

午前2時半ごろ、

ERの紫一部が

ライアンのベッドを押してくれて、

IUCまで移動。

 

ICUの方が部屋が広いので、

やっと私もちょっとくつろげる。

 

ICUにお世話になるのは

2021年6月に

ライアンが始めて心臓発作を起こした時以来。

 

 
ここからはICUのナースが担当してくれるので、
紫一部に一応お礼を言ってお別れ。
 
どうせまたちょこちょこERには来るだろうし、
次回のために
良い印象を残しておかないといけないもんね爆  笑
 
アメリカには「引き継ぎ」という言葉が
存在していないのか・・・
 
ERのナースに話した
「ERへ来た経緯」と
「今までの病歴」と
「現在処方されている薬」と
「アレルギーの有無」と
「家族の病歴」と
その他にも何かあったけど、
何しろこれら一連の事を、
ERのドクターにも聞かれて、
今度はICUのナースに聞かれ、
この後ICUのドクターにも聞かれる事となるぼけー
 
それもみんな
最初はライアンに聞くんだけど、
ライアンは一応病人でしょ?
 
質問が長いから
答えるのが辛そうで、
 
「多分本人よりも私の方が覚えてるので、
私が答えます。」
 
って言って、
質問は全部こっちに振ってもらったんだけどね。
 
これだけでも長いのに、
ICUでは他にもいろいろと
変な質問をされたの。
 
例えば、
 
「家は持ち家か
それとも賃貸か?」
 
とか
 
「今後3ヶ月以内に
住む場所が無くなる不安があるか?」
 
とか
 
「いつも十分な食事が摂れる環境にいるか?」
 
とか
 
「帰るために安全な家があるか?
(虐待などをされないか)」
 
などなど。
 
後からICUのナースが
説明してくれたんだけど、
 
「これらの質問は何の関係があるのかと
思われるかもしれませんが、
退院後に安全な生活状態が
整っていない方達には、
病院のソーシャルワーカーを紹介するので、
そのための質問なのです。」
 
何だって。
 
この後、
ERで装着した
血液をサラサラにする薬を入れる
細い点滴の管の他に、
普通の点滴(この段階では電解質輸液)を
反対側の腕に入れられる。
 
胸にはセンサーがいくつも着けられて、
指先には酸素濃度をチェックするセンサー、
両脚には血行を良くするために
空気で圧力をかけたり緩めたりする
装置も着けられたので、
まぁなんていうか・・・
身動きが取れないよねぇうーん
 
ナースが私のためにも
シーツと枕とブランケットをくれて、
 
「後ろの椅子はフラットになりますから、
そこで眠れますよ。」
 
って言ってくれたんだけど、
この椅子が曲者だった滝汗
 
 
幅は良いのよ。
 
私は小さいし細いしさ。
 
フットレストは上に上げると
そのまま固定されるから
こちらも良いんだけど、
問題は背もたれ。
 
フットレストを上げた状態で
背もたれを自分の背中で押すと
後ろに倒れるの。
 
でも、固定はされないので、
体を起こすと
背もたれも戻って来る。
 
私は小さくて
長さ的にも重さ的にも足りないから、
ちょっと寝返りを打って背中が浮くと
フォーチュンクッキー🥠みたいに
畳まれそうになっちゃうの笑い泣き
 
これのせいで寝心地最悪で、
おまけに元々不眠症じゃない。
 
やっとうつらうつらできたのは、
午前5時近く大あくび
 
その後も30分おきに人が入って来る。
 
ICUってゆっくりできないのよねぇ。
 
(ま、ゆっくりするための部屋じゃ無いしね爆  笑
 
 
 
朝8時半くらいになって、
ライアンの状態も安定して来て、
後は1、2時間後に
カテーテル検査をする手筈になってたので、
私は一旦家へ戻る事に。
 
この病院、
家から10分くらいしかかからないので、
とっても便利なのニコニコ
 
急いでシャワーをして
(こんな時でもシャワーは浴びたい派)、
その間にリエに、
 
「タッパーに昨日のご飯とサーモン詰めてくれる?」
 
とお願いw
 
前夜の夜食用に自分で切ってあった
ベジスティックと、
ライアンに頼まれた
彼のスマホとリポビタンとビタミンとピスタチオ笑
一応彼のSoylentなども詰めて、
また病院へ引き返した。
 
病院までの信号で、
前に止まってたテスラも
黒🐦‍⬛ナンバー♡

 

image

 

2台揃って

隣のレーンの車をぶっちぎってスタートダッシュ

 

トータル1時間くらいで

病院に戻って来た。

 

image

 

ICUの病室へ戻ると、

もぬけの空〜。

 

image

 

カテーテル検査に

行っちゃったらしいので、

私はサーモン弁当🍱を食べながら待機ウインク

 

30分くらいしたら、

やけにガタイのデカい男性3人に

ベッドを押されて、

ライアンが戻って来た。

 

多分部分麻酔だけで処置されたんだけど、

なんか朦朧としてる感じ。

 

image

 

「足の付け根からカテーテルを入れるか、

手首からできるかわかりませんけど。」

 

って言われてたんだけど、

手首からできたようで、

止血用の器具を嵌められていた。

 

カテーテルの前に

大量の抗血栓薬を投与されているので、

傷口の出血が止まりにくいのよね。

 

ここから心臓の静脈まで管を通すんだから、

そこからの出血が止まらなくなると大変なので、

ここを空気で圧迫して

しっかり止血するための器具なのね。

 

 

カテーテルが終了して数時間すると、

出血が無いかどうか確認しながら

15分おきに少しずつ空気圧を下げて行って、

空気が全部抜けると器具を外してくれる。

 

 
カテーテルが終わったら
食事ができるんだけど、
前回はカテーテルが終わって、
 
「じゃ、これから食事を食べても良いですよ。」
 
って言われたタイミングで
病院の食堂が閉まっちゃってて¯\( ˘–˘ )/¯
可哀想なライアンは
お腹を空かせたままになってしまったので、
今回は眠ってるライアンの代わりに
私がさっさとナースに聞いておいてあげたグッ
 
ナースが、
 
「あぁ、もう大丈夫ですよ。」
 
と言ってくれたので、
半分目を開けたライアンに
すかさず食堂のメニューを見せて、
何が欲しいか聞いてみる。
 
病院の食堂のメニュー
参考までに載せておきますニヤリ

 

 

ちなみに❤️のマークが付いてるのは、

心臓病患者に推奨されてる

ローコレステロール食。

 

 

 

で、ライアンが選んだのは、

フルーツ盛り合わせニコニコ

 

15分くらいしたら、

二十歳そこそこのスタッフが、

 

「お食事を持って来ました。」

 

ってやってきたの。

 

「フルーツの盛り合わせでしたよね。

他に何か要りますか?」

 

と聞かれたので、

 

「大丈夫です。」

 

って言うと、

彼女はフルーツをサイドテーブルに置いて

帰って行ったんだけど、

そのテーブルをライアンのために

反対側に動かして気づいた。

 

えっと・・・

カッテージチーズも付いてるんだけど、

フォークは?目

 

まさか、

 

「他に何か要りますか?」

 

が、普通に付いてくるであろうべき

フォークを指していたわけでは無いよね?

 

・・・さすがアメリカ。

 

やられたわショック

 

また食堂に電話するのはウザいので、

私がお弁当用に持って来てた

プラスチックのフォークを

ゴシゴシ洗ってライアンに提供爆  笑

 

 
フルーツの切り方の大胆さにも、
アメリカ人スタッフのおおらかさ
(頑張って良い言い方をしてみたw)が
よく現れている・・・
 
 
フルーツを1/3くらい食べて、
私が持って行ってたSoylentを飲んだライアンは、
また疲れたようで眠り始めて、
熟睡中に元々の循環器の担当医の
ドクターBがやってきた。
 
・・・片足にギプス嵌めて、
杖つきながらびっくり
 
「どうしたんですか?」
 
って聞いたら、
 
「いや・・・ちょっと足の手術をしたんだよ。
ま、数週間で回復するから照れ
 
って。
 
痛々しい・・・
 
カテーテル検査の結果を踏まえて、
私とドクターで
色々と意見交換をした結果、
ドクターが最終的に下した診断はこちら↓
 
「良かった点は、
大きな静脈に詰まりは無くて、
状態は2021年にカテーテルを入れた時と
全く変化が無かった。
よってステントを入れる必要は無し。
 
悪かった点は、
とは言ってもトロポニン値が上がってると言うことは、
静脈のどこかにダメージがあった
と言うことは確実。
 
多分、カテーテルでは見えない、
抹消の小さい小さい血管のどこかが
詰まったんだと思う。
 
ただ抹消の血管だったから
心臓の機能自体には
なんの問題も無くて、
ERでEKGを撮っても
何も出てこなかったんだと思う。
 
通常はニトロでやり過ごせる程度の発作が、
なぜ1回目と今回だけ
ガタガタと震えが止まらない、
いわゆるショック状態になったのかと言うと・・・」
 
ここで私が言葉を挟んだ、
 
「パニックアタックを起こしたんでしょうか?」
 
ドクターは頷いて、
 
「そうだと思う。
小さなダメージだけどトロポニン値が上がって、
1回目と今回はアドレナリンが
大量に放出されて、
あなたが言ったように、
パニックアタックのような状態に
なったんだと思う。」
 
そして今後の対応としては、
 
「まず、血管が脆くなったり、
小さな小さなプラークが溜まる
と言う事を改善するには、
何しろ動くのが一番良い。
 
抗血栓薬はこれからもきちんと飲んで、
後はエクササイズ!
 
食事も魚を中心に、
野菜と果物と、
油はオリーブオイルが良いよ。」
 
と言うので、
 
「食事に関しては、
なるべく加工肉は避けてますし、
魚と野菜と果物多めです。
油もほとんどオリーブオイルしか
使ってませんし照れ
ま、たま〜にはジャンクフードも食べますけどw」
 
と言うと、
 
「食事は問題無さそうだから、
後はエクササイズだねウインク
 
それと、今度クリニックに来た時に、
もっと詳しく話すけど、
不安症の薬を処方するかもしれない。
 
知られていないけど、
循環器科では
不安症の薬を結構使うんだよ。
 
精神的な不安のためじゃなくて、
今回のようにアドレナリンが一気に出て、
パニックアタックになるのを
防ぐために使うんだよ。」
 
との事。
 
 
 
ドクターとの話が終わって、
結局夕方6時頃
無事に?退院してくることができた。
 
 
なぜ無事にの後に?がついてるかと言うと・・・
 
まだちょっと続きがあるのぼけー
 
 
次のブログに続きます右矢印

 

 

 

 

にほんブログ村 恋愛ブログ 国際結婚(アメリカ・カナダ人)へ
にほんブログ村

ついでに↑こちらのポチッもお願いします。

 

ブログを読んでくださって、ありがとうございます。

良かったら足跡代わりに「いいね」をポチッとお願いします。

とってもとっても励みになりますのでニコニコ