プレバトに便乗して俳句~です。今回は錦秋戦、A・Bブロックでした。もう?
炎帝戦があったばかりじゃなかった?時の流れは速い。まだまだ酷暑なのに。
で、Aブロック兼題は「一人飯」
ということで、自作二句~、
入ろうか怖気て総菜芋煮買う
レンチンすダンナは出張夜長よ
で、出演者の作品~、
5位 馬場典子さん
夜半の秋ひとり味わうアルファ化米
→ 困憊やひとり秋夜のアルファ化米
傷心やひとり秋夜のアルファ化米
お疲れさまアタシ秋夜のアルファ化米
季語とアルファ化米の取り合わせは面白いが、”味わう”は無駄
だったとの指摘でした。
4位 水野真紀さん
一人めし半値太刀魚喰むいざや
→ 半値なる太刀魚ひとりいざ食まん
”半値太刀魚!は面白いが語順で時間が前後してしまっているとの指
摘がありました。
3位 こがけん氏
ソーキ煮のとろ火見ている夜長かな
俳句としては良いが、兼題である”一人めし”感が弱かったとのこと
2位 立川志らく氏
生きる為に飯を喰う外は蛍
前半の当たり前が”外は蛍”で一気に詩情になったとの指摘でした。
字足らずにはなるが、”を”が無いほうが力が入るとの添削でした。
1位 的場浩司氏
削げし頬月下貪るパンの耳
削げと貪る、頬と耳が響き合っていて、映像もしっかり立っていて
良いと絶賛でした。
Bブロックの兼題は「一人暮らし」
で、自作一句~
星空の洗濯少女秋の風
ということで、出演者の作品~、
5位 春風亭昇吉氏
母からの手紙無月の段ボール
無月:中秋の名月の夜空が曇って月が見えないこと
俳句としては良いのだけれど、”母からの手紙”に類想感(要は凡)が
あり、順位を付けると下位に沈んでしまったということでした。
4位 皆藤愛子さん
のろのろと包帯広げ干す秋夜
一人暮らしと思って読むと伝わってくるが、読みようによっては一人
暮らしというより、介護している人かもしれないと誤読される可能性が
あると下位に沈みました。私も疲れ切った看護師さんかと思いました。
3位 柴田理恵さん
今日よりは一人分なり秋の風
”よりは”で、思い別れではなさそうだとわかり、”なり”でせいせいした
感じがするが、”秋の風”で少しの寂しさが伝わってくる、すべてを季語に
託した良い句とのことでした。
2位 森口瑤子さん
空の巣症候群のような夜長
季語を大胆に比喩されていて、方向性も親がというのがオリジナリティ
があり、しかも読み手がどっしりと心情を受け止める句であると絶賛でした。
1位 森迫永依さん
薄めたシャンプー朝冷(あさびえ)のワンルーム
結果、的場浩司氏と森迫永依さんが決勝進出を確定しました。
あと、2,3位の方の結果は来週の方との勝負と持ち越しになりました。