プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「動物図鑑」。

 最近、夏井先生はSDGsに非常に興味があると言われておりました。

 

 で、自作一句~、

 

 パンダの春よ孫の後ろ姿よ

 

 

 これまでパンダにあまり興味がなかったのに、シャンシャンと似た時期に生まれた

孫チンと。仕草が似ているような気がして、シャンシャンを見ると顔がほころぶオババ

です。

 

 

 で、出演者の作品~、

 

 おいでやす小田氏

 胸躍る図鑑に百獣春の宵 

     → 百獣の図鑑や春の夕焼けはや

   ”胸躍る”は読者に想像させましょうと。”春の宵”も一日の終わりと他の季語

   とは性格が違うということを知ったのはよく勉強している褒められていました。

    それでも、”春の宵”ではぼんやりしているので、”春の夕焼け”と映像にする

   方が良いという添削でした。

 

 

 

 研ナオコさん

 懐かしやタケノコ掘りを兄たちと 

       → 筍を掘りしかの日や兄二人

    ”懐かしや”を言わずに感じさせましょうと。また動物植物は基本漢字で

    書きますとのことでした。また”兄二人”とすることでオリジナリティーが

    少し出るとのこと。

     動物図鑑がどこにもないので、皆大笑いでした。

 

 

 

 キスマイ宮田君

 ノスタルジー鱒あてに読む魚図鑑 

       → 鱒あてに子どもの頃の魚図鑑

    ”ノスタルジー”と”懐かしい”は全く同じことです。と

    鱒を肴にお酒を飲んでいるところ魚図鑑を見ているというちょっとした

    残酷性などもという添削でした。宮田君は自分ではなく、そうしている

    お父さんを見て残酷だなぁと思っていたそうですが、自分とすることで

    大人と子どもという対比にしノスタルジーを出された添削でした。

     こういう句は、解説が無いと読めないまだまだな私です。

 

 

 

 ファーストサマーウィカさん(今回一位)

 夏近し書肆(しょし)の森ゆく子象かな

   空想が浮ついていない、夏近しという季語がしっかり立ったとても良い句だと

   絶賛でした。私も好きです。

 

 

 

 皆藤愛子さん(名人初段→二段)

 夏近し恐竜図鑑踏むチワワ

    恐竜とチワワの取り合わせが良いですね。万人が感心するところでは。

    また、チワワの動きが明るく、図鑑という静、チワワという動、の対比

   も良く、これらが初夏への期待喜びがを表現しているお手本のような句と

   絶賛でした。

 

 

 

 千原ジュニア氏(名人九段)

 開き癖図鑑の虎に春夕焼 

      → 春夕焼図鑑の虎に開き図鑑

    ”に”だと差してくるということだが、夕焼けは空の現象で差すのは夕日

   である、添削で広い空から図鑑というものにズームインしてくる手法が

   示されました。

 

 

 

 梅沢冨美男氏(永世名人 本へ掲載)

 桜蘂(しべ)降るハシビロコウ瞬く

   血がキレイになる句と絶賛でした。

    動かないものと微かに動くものの対比が最高と。