プレバトに便乗して俳句~です。今回はほとんどの時間を水彩画の特待生の昇格
に使われていたので、三人の審査となっていました。
しかし、水彩画とか消しゴム版画とか絵手紙とか生け花なんて美術関連の回も
舌を巻く素敵な作品が目白押しで観て損はありませんぜ奥さんって感じですよ。
で。今回の兼題は、「本棚」って漫画の並んだ本棚の写真でした。
ということで、自作二句~、
油蝉中華食堂の本棚
雑誌借る初喫茶店の一人春
アブラゼミ、中華食堂の脂臭さ、本棚も油が飛んでそう、と夏のジリジリした暑さ
が伝われば。
結構聞く話ですが、一人で飲食店へ入って料理が来るまでソワソワするから苦手と
いう話、私もそうです。下宿を始めてから分かって困ったのですが、雑誌を置いた
喫茶店で、それを手に取ることで一人でも入れるようになったという実体験です。
で、出演者の作品~、
森口瑤子さん
謎解きの頁に蜘蛛は果てている
謎解きのページで何?と興味を引き、蜘蛛のクローズアップでどうした?
と思ったら淡々と果てているというのが良いという評価でした。
FUJIWARA藤本氏
扇風機首振りゆっくりトーベヤンソン
扇風機が首を振るというのは無駄な言葉ではないかと言う指摘もあるか
と思うが、意図ある無駄であるという評でした。
ゆっくりに扇風機の動きだけでなく、本の読み方、トーベヤンソンの
ムーミン谷の雰囲気が乗ってきているという説明でした。
私は、トーベヤンソンって嫌みだなと感じて、素直にムーミン谷で良い
じゃないと感じてしまいました。先生の好きな謎解きのつもりだったので
しょうけれど、教養のひけらかしと感じて好きじゃないです。ムーミン
以外に2,3作を連想させるなら効果的なのでしょうけれど。
梅沢富美男氏(本に掲載採用)
読み終へて痣の醒めゆくごと朝焼
読み終へてで時間経過があり、本を読んだ後の心情を感じた、気付い
たら朝だったということでさらに心情が伝わる。
して、痣の醒めゆくごとというのが朝焼けの比喩だという仕掛け全てが
良いとのことでした。