プレバトに便乗して俳句~です。 今回は春光戦の予選ということで、特待生と名人
だけの回でした。で、兼題は「カップ麺」 難しい。
で、自作一句~
入学式前夜カップ麺一人
ということで、出演者の作品~、
岩永徹也氏(予選通過)
赤本で蓋す春夜のカップ麺
季語のあるフレーズと無いフレーズを句またがりで組み合わせ、また赤本
という効率の良い言葉の選択が良かったとのことでした。
皆藤愛子さん
春暁のカップ麺水面の油膜
→ 春暁や冷ゆるカップ麺の油膜
水面となると、池など大きなものを指す、ということで言葉の選択を間違っ
ていました。そして、油膜はカップ麺のものだから切り離してはいけないと
のことでした。
森口瑤子さん
春光やケトルの銀の艶めけり
→ 春光や朝のケトルの銀の艶
春光:春の光景のことで、春の光ではない。
艶めけり”の”けり”が強すぎて、季語を食ってしまっているという指摘での
添削でした。
立川志らく氏
カップ麺の匂い蜥蜴穴を出る
↓
3分
匂いに誘われたので蜥蜴が出て来ました。と いう、因果の関係を俳句は嫌う
ので、カップ麺が出来る3分の間に、春だなぁ蜥蜴でも出てくるかなと思って
いるという句に添削されました。
鈴木光さん(予選通過)
新歓の部室カップ麺の匂いかすか
→ 新歓の部室カップ麺の匂い
”かすか”は要らない。
わざわざ字余りにするほどのことはない、想像をさせるのが良いとのこと
でした。
ミッツマングローブ氏
熱湯3分化粧拭き取る夜半の春
→ カップ麺3分春夜の化粧拭い取る
”熱湯で3分顔を洗って化粧を取っている”という句になっていると最下位
でした。
FUJIWARA藤本氏(予選通過)
春寒(はるさむ)のスタアの悲報カップ麺
”春寒や”とすることも簡単かつ上手く出来るところを悲報までを一つの
フレーズにするという難しい型に挑戦しており、カップ麺を置いているだけ
で、季語とのバランスが悪いのに、スタアという書き方でカップ麺が出来た
頃のスターじゃないかということで、バランスが 良くなるという上級の句
と絶賛されました。