コシノヒロコさん第２回展覧会「小篠弘子　幻想の庭」開催

「アーティストとして作品を作ることで、ファッションを見る目が変わってくれたら嬉しいし、自分自身も今後どう発展していくのかが楽しみ」と話す小篠弘子さん。コシノヒロコさんがアーティスト小篠弘子として作品を発表するＫＨギャラリー第２回展覧会「小篠弘子　幻想の庭」が２月２３日まで、ＫＨギャラリー開催されている。

新たな素材や技法に取り組むとともに、昨年９月に開催した「小篠弘子十八歳の眼差し」展とは異なる作風を披露すべく描かれたという今回。抽象的な表現の中に鳥や生き物たちのシルエットが見え隠れする作品を紹介している。「３ヶ月に１度ぐらいのペースで展覧会を開催できればと思っていますが、ファッションで６ヶ月ごとに新しいものを作るように、絵の作風もどんどん変えていきたい。これは普通のアーティストにはできないことだと思うし、もしかしたら、画家になるのは宿命だったのかなと思っています」という。

また、今回は会期中に年末年始を迎えることから、墨と銀箔による「干支シリーズ」も発表した。

ファッションデザイナーとしても多忙を極めるが「絵を描くことができるのは１ヶ月に数日ですが、集中して描くのでスピードは速いと思います。服をデザインするように何枚かの絵を同時進行で描いていくこともあります。もともと売るために描いているわけではなく、夢だったギャラリーができて、昔からやりたかった絵を描いているので、絵を描くことがファッションをデザインするモチベーションにもなっていますね。絵が服に影響を与えることもあるし、逆に、服が絵に影響を与えることもあります。すごくいいものができれば、そのままテキスタイルとして使うこともあると思います」と笑う。

アーティストとしては２０１０年にはパリのCite de l'architecture & du patrimoine で書と絵画を発表。２０１１年にはパリ装飾美術館で絵画を発表し、２０１２年もパリ、マレ地区のギャラリーで個展を開催した。「東京での発表の場はできましたが、今後もパリでの作品発表は続けたい。次は秋ぐらいにできれば」

毎週日曜日および振替休日の月曜日休廊。東京都中央区銀座４の３の１３和光並木通ビル地下１階。