水泳競泳国際大会代表選手選考会直前競泳用水着パート2



ファッションジャーナリスト樋口真一あなたの知らないパリコレクションパリコレ東京コレクションJFWの秘密 今年、競泳用水着のトップモデルのポイントとなっているのは、簡単に着ることができて、長い時間身につけていても気にならないフィット感と伸縮性を持持っていること。つまり、動きやすさを向上させながら、泳いでいる時のフラットな姿勢維持をサポートするなどの機能や表面抵抗などは維持するということでしょう。面積や形が違うので高速水着とは比較できませんが、締め付けがきつく、着用に時間がかかった「昨年のモデルとの比較では同等のものができた」(ミズノ)と言われています。


魔法の水着、高速水着と呼ばれたレーザーレーサーやそれを超えた超高速水着とも言われたラバー水着を規制する国際水泳連盟のルール変更以降、初めてとなった昨年のトップモデルは締め付けの強いハイパワー素材やコンセプトはそのままに、形を変え、パネルを外す、ラバーを使わないなどでルール変更に対応するという、いってみればレーザーレーサーやラバー水着以上のものを目指すというよりはルールの中でのベストを目指すというものでした。


今年はそれに着やすさと着心地の追求ということが加わっています。簡単に言えば、着るのに時間がかかる、一人では着られない、身体を締め付けすぎるなどの高速水着の欠点を改良し、高速水着以前の水着のように普通に使うことができて、ハイパワーの織物と同じような効果は維持すること。つまり高速水着以前のよさとルール変更以降の機能のいいとこどり、ということでしょう。一見、レーザーレーサーやラバー水着以前のトップモデルと同じ、復刻版に見えて、実は動きやすさや抵抗などの機能的は向上しているというものも提案されています。




ファッションジャーナリスト樋口真一あなたの知らないパリコレクションパリコレ東京コレクションJFWの秘密 着やすく、長い時間身につけても疲れない水着開発の背景にはミズノスイムチームの寺川綾選手など、動きやすい水着がほしいというトップ選手の要望とマスターズスイマーなどの幅広い層に着てもらいたいというビジネス的な理由の両方があるようです。