美女か

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再びハルカスの「奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝展」を訪れた。

 

今度は、秘仏愛染明王坐像(善円作)を拝観するため。

 

女性説もあるが一目見てこのお姿を女性とみる観察者は少ないであろう。

 

私は、前述の吉祥天女立像につづき、美女に会いに行ったつもりである。チベット仏教の流れを引く密教では女像も十分成り立つ。

 

明王は諸悪魔を降伏させるために憤怒の相をもつ、知識、学問の仏尊。明王はまた陀羅尼ともいい、長句の梵語で、その短いものを真言という。密教の奥義のような概念だと理解する。明王を体現する像には女性もおられる。愛染は、密教の本尊大日如来に染まって護られ、衆生に染まって解脱させる。その過程で悪魔とたたかう。愛染明王は、愛をベースに悪と戦う、真言の中心的仏尊である。

 

小さなお姿ながら、屈んで目線をあわせて拝観すると、やはり秘仏のため濃い赤の色彩も鮮やかで、心正しい女性と見受けた。 

 

        

 

斎藤浩