M弁護士の素敵な贈り物

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私の同期のM君は「とても私的なCINEMAGUIDE」というA4版で4頁の、今後上映される映画を紹介するミニコミ紙を発行し続けている。月一回で約20年、240号に近づいている。

私も季刊「おおさかの街」誌を24年間出していたので、M紙発行の熱意、たいへんさ、そして発行人の楽しみなどがよくわかる。

M紙の1面はM君ともう一人の隔月での随筆である。そのNo234、10月号の随筆が「下り坂は楽しい」という老境での身辺整理の話である。M君はストレートに弁護士になっているから、寄り道を重ねた私より若く今年で66くらいである。その下り坂話しの中心は自宅書斎の整理。私は読んで感心し、すぐさま自分に当てはめた。

私が意訳してお伝えするとつぎの通り。

もう一度読もうとか、思い出深いとして残している本で、残人生、読むはずはないものを大いに捨てる。そのルールは本を二重収納状態から救出し背表紙が見えるようにする。書斎を楽しくせよというのだ。

私はこのルールで11月の土日の夜を使った。

私の書斎から数百冊の本が月曜ごとの紙回収日にいなくなった。完全とはいかないが数千冊の本の背表紙が少なくとも1部分は見えるようになった。M君が言うように本を眺める楽しみも回復した。M君に心からお礼を言いたい。

エッ? なぜ本を古本屋に売らないのか?って。私には苦い経験があるのです。大学の研究室を整理するとき、都市や文化の貴重本を売ろうと古本屋に見積もってもらった。1冊うん万円の定価の本が、数百円と言われ、200冊くらいの売値は運送費程度と言われたので、売るのをやめたのです。ダンボールに詰めて私の自宅の空き部屋に積んであるのです。

アッ! このダンボールの整理も残ってた!? M理論の適用範囲の問題にさしかかる。                    

 

斎藤浩

 

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