森で学び、気づいた昆虫マットの原点

 

こんにちは、ファームズくんのおとうさんです。

 

今日は、カブトムシやクワガタムシを育てるうえで、とても大切な「森の土の話」をしてみたいと思います。

 

この時期になると、いつも思い出すことがあります。
私が昆虫マットを作り始めたころ、どんなマットが本当に良いのか分からず、ずいぶん悩んでいた時のことです。

 

 

山の土を調べたり、朽ちていく木の様子を観察したり、
カブトムシやクワガタムシはどんな場所を好み、どんな状態の土を食べているのだろうと、森の中を歩きながら考えていました。

 

そんなふうに森を観察しているうちに、少しずつ分かってきたことがあります。

 

森では、木が倒れてもすぐに土になるわけではありません。
倒れた木は、長い時間をかけてゆっくりと姿を変えていきます。

 

まず最初に働くのが、キノコなどの菌類です。
菌類は木の繊維を少しずつほぐし、硬かった木を柔らかくしていきます。
すると木は崩れやすくなり、やがて朽木へと変わっていきます。

 

そのあと、細菌などの微生物が働き始めます。
微生物は有機物をさらに細かく分解し、少しずつ栄養を生み出していきます。

 

森の地面を見ると、落ち葉や枝、朽木のかけらなどが混ざり合っています。
それらはすべて、菌類や微生物の働きによって分解されている途中のものです。

 

その環境の中には、分解された有機物や微生物、そしてさまざまな栄養が存在しています。

 

カブトムシやクワガタムシの幼虫は、その環境の中で土を食べながら成長しています。

 

つまり幼虫は、木そのものを食べているのではなく、
森の分解の流れの中で生まれた環境を利用して育っているということでした。

 

森では、
木が倒れ、菌類が働き、微生物が分解を進め、栄養が少しずつ生まれていきます。

 

その長い時間の流れの中で、昆虫が育つ土がつくられています。

 

昆虫を育てるということは、
こうした森の流れを理解することでもありました。

 

私にとって、それは大きな転換期になる気づきでした。

小さなケースの中に森をつくること。

 

ファームズでは、このシンプルな考え方を大切にしています。