現在、島の98%がオラクルの元CEO、現CTOで世界5番目の富豪ラリー・エリソン個人の所有となっています。

 

このラリー・エリソンさんはビル・ゲイツの影響で、フィランソロピストとかいう慈善活動家になったらしい。2012年の記事によればラナイ島で持続可能な事業を展開するプランを持っていて、その例として有機農業が語られていますが今のところまだ形になっていません。

 

私は個人が所有しているという時点でやや違和感を感じるのですが、無秩序な開発から保護するには個人で所有するしかないという気もします。

 

住民からの評価は高いようで、約3000人の人口は生活保護に頼ることもなく暮らすことができているそうです。となりのモロカイ島は人口が約7000人と倍以上いることもありますが、生活保護率が高いみたいです。

 

この人口3000人というのはほとんど増減がなく、また同時にこの島で受け入れられる人口の最大値だそうで、その理由は水の確保できる量によるものとのこと。現在空き家となっている土地の前を通りましたが、狭いボロボロの小屋みたいな家でその価格は約3000万円と言っていました。

 

大きな水源がないラナイ島で新規に事業を始めるとなると、人口増に合わせて水の確保が問題となるようです。旧パイナップル畑の広大な土地は、保水力を高めるために黒ビニールが地中に埋められています。現在はそのビニールがピロピロ地表に露出していてちょっと残念な感じ。

 

ラリー・エリソンは灌漑方法として海水を淡水化し細流を巡らす方法をあげています。莫大な費用を個人で拠出するのかわかりませんが、観光だけでは将来的に厳しいということらしいので今後の動きに注目したいと思います。

 

ラナイ島に関することは住民の意思を尊重しながら決定しているみたいなので、ハワイの未来にとって良い選択がなされるよう祈りたいと思います。

 

 

ラナイシティでスコールのような雨に見舞われ、少し止まって説明を聞きながら車から降りることなく通り過ぎてしまいました。

 

 

 

私、いまだにPokémon GOをやっているのですが、先日なぜかラナイ島のジムからレイドバトルの招待状が届きました。バグらしいのですがまた来いということでしょうかね。

今日、ラナイシティまで6327キロの道のりを「来い」と!?

 

無理です。ラリー・エリソンのプライベートジェットでも借りないと。